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東京国際映画祭で中国人の映画監督が、
「台湾の表記は中国台湾か中華台湾と表記しなれば出席しない」
とクレームを付け、中国、台湾双方が映画祭への出席を取りやめたのだという。

映画祭にも勝手な主張を持ち込む中国人。
ダダをこねるとなんども通ると思っているのが、そら恐ろしい。
早々にお引き取りいただきたいところだ。

ところで、台湾は中国ではない。
歴史的にも法的にも中国ではない。

日本のマスコミは中国に弱みを握られているのか、きちんとした台湾報道をしないのだが、私は台湾は法的には「台湾は外圧により放棄した元日本領土」というのが法的な位置として正しいと思っている。
従って「宙ぶらりん」の状態。
だからこそ台湾の人たちが「台湾は中華民国ではなく台湾国だ」という主張は正当性が強く、日本はその主張を支持すべき責任がある。
ただ、マスコミも薄々は台湾は中国ではないと思っているフシがあり、例えば、あの真っ赤なNHKでさえ、台湾の首都台北は「たいぺい」と呼ばずに「たいほく」と呼んでいる。

第二次大戦で敗北した日本は一日も早く国際社会に復帰するため、米英中ソなどの圧力により、台湾を放棄させられた。
それまでは間違いなく台湾は日本以外のどこの領土でもなく、色々な議論はあろうが、台湾人は日本人なのであった。

そもそも、中国は清国の時代に「台湾はうちの領土とちゃいまっせ」と宣言しており、今更「中華台湾と名乗れ」と言われても無理な話。
紆余曲折、悲喜劇ありながら日本が50年間統治した結果、今の台湾の基礎がある。

戦後、国民党中国が土足で踏み込んできて好き勝手にしたという悲しい半世紀近くの間に、「日本の方中国よりまし」と思ったかどうか知らないが台湾の人々は「日本精神」を守り、今日の経済的地位を築き上げた。
その間、本家日本は「日本精神」を失っていっているわけだから、ある意味台湾は文化の缶詰。
国民党中国人による圧力という蓋の中に、古き日本人のアイデンティティを保管してくれていた国ということができる。

で、こういう国際映画祭では普通は政治を持ち込まないのがマナーなのだが、そこは「マナーって何?」という国民性の中国。
今回のような事態を招いてしまったというのが、結論だろう。

そこで映画祭実行委員会の取るべき道は「台湾は、台湾です。」と当たり前のことを中国に教えること。
菅直人政府みたいにペコペコする必要は、ない。

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