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もしかすると日本の外交官には「侍」はいないのかも知れない。

混迷するアフガニスタンからの邦人脱出のために命がけでカブールに到着した自衛隊機。
すでに空港周辺は混乱に極みで他国は軒並み撤収。
空港近くではISISによる自爆テロも発生して米軍を含む多くのアフガニスタン市民が殺された。

こんななか現地に滞在している日本人がどうやって自衛隊機にたどりつくのか。
8月半ばに撤収してしまった駐アフガニスタン日本大使館の日本人スタッフのみなさんに是非ともお訊きしたいものだ。
どうやってイスタンブールからカブールの邦人を自衛隊機まで誘導するのか。

もう25年も前になるが在ペルー日本大使館がテロリストに占拠された事件があった。
前代未聞の事件だったが、天皇陛下の誕生日レセプション中に発生した。
なんとも格好の悪い事件なのだが、このときの大使を忘れることができない。
青木という人で、当時頻繁に登場したのがこの人の母親。
ええ年こいた大使を務める男の高齢の母親が登場し、
「うちの息子に悪いところはありません」
みたいなことを言うのだから、
「アホか、こいつ。親が出てくんな!」
とテレビに向かって毒ついたのを覚えている。
当の本人も事件後テレビに何度が登場したが、「ママ〜、ボクチン大使なんだよ」というようなセリフが似合いそうな御仁で、どうやったら一国の大使に就任できるのか。
外務省の能力の大いに疑問をいだいたのは言うまでもない。

だから外務省職員は役たたずばかりなのか、というとそういうことはなくほとんどの職員がちゃんと職務をこなしているはずだ。
イラクの時のように命を落とす人もいたりする。

だからといって青木大使のような輩も少なくないはずで、危機管理能力が十分以上に求められる時に、その能力がないために多くの国民が危機にさらされる。

今放送中の大河ドラマを見てもわかるように危機を乗り越えるために最も手腕を発揮したのが渋沢栄一のような民間出身者。
先祖代々武士として飯を食ってきた連中に多くは、侍の格好をしていても、いざとなっては何もできずに尻からげか、文句を言うだけ。
現在もそれに近いのか。

「憲法があるから紛争地域で危険なことはできません」
を根拠に撤退するのなら憲法もいらない。
なぜならカブールで邦人非難に命を賭けているのが憲法論者に時々否定される自衛隊や友軍の米軍なのはなぜなのか。

七人の侍で「侍を雇うダ」と百姓が言っても雇える侍が居ない時はどうするのか。
日本は今、それに近い状態かもしれない。


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