その昔、高校生だった頃。
新幹線を使わずに大阪から東京までどのくらいの時間がかかるのか日本交通公社の時刻表で調べてことがあった。
その調査によると朝8:00頃の大阪駅発の新快速に乗ると夕方5時頃に東京駅に到着することがわかった。
意外に早かったのだ。
当然、大阪から乗り換え無しで東京まで行く快速電車は無いので途中何度か乗り換えることになる。
まず、米原で乗り換える。
次に大垣で乗り換えて、豊橋、浜松、静岡あたりで乗り換えると、確か当時は静岡から東京行きの快速電車があったように記憶する。
JRになる以前、国鉄の時代だ。
今はJRとなって各エリアで運営会社が異なるので、例えば今回の東京からの快速は熱海までしか行かないのであった。
熱海から西はJR東海で東京側がJR東日本。
この2つの会社は東京駅や品川駅の確執があったりしてあまり良くないのか連続して乗れないのであった。
普段、東京から西へ向かうときは私の場合京浜急行線に乗ることが多い。
横浜より遠方に行くことが少ないこともあり、事務所が馬喰町とはいえ地下鉄の方が本数が多いのでついつい浅草線に乗ってそのまま京急で移動することになるのだ。
東京から電車で西に向かうと、いつも思い出すのが箱根駅伝。
私はお正月のスポーツ中継といえば箱根駅伝がお気に入りなのだが、いかにせん関西人。
住んでいるのも大阪。
だから箱根駅伝のコースになる街々は生活環境からほど遠く、これまで在来線で横浜から西へ行ったことがあるのは1回だけ。
数年前に大阪に本社のある大手製薬会社さんが研究所を作ったので、その工事途中を見に行った時ぐらいしか電車で行ったことはなかったのだ。
実に縁遠い場所なのである。
京急線で横浜まで行くと結構時間がかかる。でもJRの快速は早かった。
東京を出ると新橋、品川、川崎しか止まらない。
つまり東京と横浜はかなり近い。
この土地感覚は関東の人が関西に来て、
「奈良って大阪から近いんですね」
と感動されるのになんとなく似ている。
奈良は大阪から何時間もかかるという印象が地方の人にはあるようだが、大阪の都心から最短30分から40分しかかからないというようなことを体験するとビックリするようなのだ。
東京から横浜までは明治6年に鉄道が開通した時、すでに新橋から横浜までを最短35分で結んでいたというから、その距離と時間感覚はあまり縮まってもいない。
予想どおり、電車は横浜を過ぎても藤沢を過ぎても座席はいっぱいで立っている乗客も多く、東京駅でこの座席を確保できていなかったら今も立ったまま乗車していたかもしれない。
恐るべし首都圏の在来線なのであった。
つづく
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このブログで不愉快に感じられたのであれば素直におわびします。
しかしながら関東と関西の比較というのは関西人にとってはとりわけ敵対しているわけでも蔑視しているわけでもありません。
ハロン湾さんは東京ご出身とのことですがご両親は地方の方ですね。
私も大阪人ですが父は地方出身です。
大学時代、今の会社と親子三代以上東京生まれ東京育ちの生粋の江戸っ子がいました。
私の感覚ではこういう江戸っ子気質の人たちというのは、なぜか付き合いやすいのに、そうでない人は付き合いにくいというか、話をする時に注意を要するというのが本音です。
端的に言って関西人の感覚が通じにくいのかもしれません。
たとえば関西では「おちょくり」といって軽蔑でも批判でも、蔑みでもなんでもない相手とのコミュニケーションがあります。
これが通じない人が多いのが関東です。
誤解されるんです。
ディスクリミネーションだと。
私も仕事上のコミュニケーションではこれには注意していますが、酒の席やこのブログのように日頃の鬱積をはらす場所ではついついそういう部分が出て顰蹙をかっています。
また、よく感じるのは都会における地方出身者の話す内容や雰囲気の違いです。
ご存知かもしれませんが大阪の場合、地方出身者はやはり圧倒的に西日本が多く東日本、とりわけ東北の方は滅多にいませんでした。
いた場合も新潟、秋田といった日本海側で江戸時代から関西との関わりが深い地域です。
この西、東の個性の違いも大きいようです。
たかじんの東京に対する言動に付いては亡くなった時に様々なメディアが違った角度から色々と伝えていたのでともかくとしてダウンタウンを始めとする関西お笑い芸人は正直伝統的な関西の芸とは明らかに異なることから我々関西人でも不快に思う者が少なくありません。
私もそのひとつで、何が面白いのかよくわからない。
というところでしょうか。
「いちいち因縁をつけるあたり云々」
という言葉をいただいたことも文化的ニュアンスというのは難しいものだと思います。
そういえば方言で言うと九州の方々も首都圏では関西人と同様に自分たちの方言またはイントネーションで話す人が多いように思います。
これも各地域の個性なのだと興味深く感じています。
お好みではないかと思いますが、ハロン湾さんのお怒りというのを拝読していますと、その昔の上方漫才人生幸朗生恵幸子を思い出します。
東京の店は海外の客相手、というのは東京を祇園に当てはめても最近は通じることで(というか昔から京都の料理は見栄えは良いが、あまり美味しくありませんけど)もので、一般的な見解ではないでしょう。
いずれにせよ人には人の好みというものがあって、かつて私も東京の食べ物は口に合わないものが多いと思っていましたが蕎麦は東京の方が美味しいですし、雷おこしも岩おこしより数段上手い。
ラーメンなんかも東京のほうが美味しいという関西人は多いです。
食にかぎらず江戸文化と上方文化の比較なんぞ、それこそ無数の人が論じていることで好き嫌いの域は超えているのではないでしょうか。
それぞれにそれぞれの特徴があり、良いも悪いも比較できるから面白いんじゃないでしょうか。
この議論、このへんでやめましょう。