<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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仕事から帰宅してテーブルの上を見ると「フライングタイガー・コペンハーゲン」なるお店のパンフが置かれていた。

「あ、それ、今日、なんばに行ってきたら、新しいお店ができてて寄って来てん」
とカミさん。
「フライングタイガー、っていうて雑貨のお店。デンマーク版100円ショップらしいけど。でも日本に運んでくるのにお金がかかるから300円とか、500円で売ってるねん」
「ふーん」と私。
「でも、デンマークはデザインだけで、ほとんど中国製やけど。こういうところって、どうして中国製なんやろ?」
「そら、フライングタイガーやからやろ」
「?」

フライングタイガーは日中戦争の時に米国が中国で編成した対日戦闘機隊の名称であることを、私は思い出したのであった。

当時、アメリカ軍はまだ参戦しておらず、フライングタイガー飛行隊は米国が蒋介石に飛行機とパイロットを貸し出した、いわば出前飛行隊。
中国人のパイロットなんかあてにならなかった時代の、日本向け嫌がらせ政策で存在した飛行隊だ。
中国人の振りをしてアメリカ人は日本に喧嘩を売っていたのだから真珠湾攻撃を不意打ちだとかなんだかんだ言うのは、どう考えてもお門違いではないか、と思ったりするのは、そういう「狡さ」があるからなのかも知れない。

この出前飛行隊を迎え撃ったのは、かの有名な加藤隼戦闘機隊なのだが、それにしてもお店の名前に、しかも日本で展開するお店の名前に、よーこんな名前を付けたものだ。

デンマーク、お前もか。
という感覚を持たなくもないのであった。

なお、名前はともかく、中国製なのでカミさんは、買わない。

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