<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



太陽光発電がもてはやされて幾年月。
ここに来て「やっぱりな」という事態に発展しつつある。
それはないかというと、
「倒産」
だ。

帝国データバンクの調査によると昨年に倒産した太陽光発電事業所は67件。
当初の予想だった40件相当を大幅に上回る規模でバタバタバタと潰れてしまったという。
これは前年度比で80%を上回る倒産件数増ということで、事態はかなり深刻なようだ。

そもそも再生エネルギーに太陽光発電を含める考え方が間違っていたのではないだろうか。
日本で主流の太陽光発電といえば太陽電池パネルを使った発電だが、これは特別なパネルを使う以外はまだまだ効率的に十分ではない技術だ。
一般に出回っている太陽電池はシリコン型でこれは発電効率が15%から20%と言われており寿命は10年から20年。
効率の高いイリジュウムガリウムヒ素太陽電池は毒性が高いので宇宙ステーションぐらいにしか使えない。
たとえ使えて発電効率が高くても夜や曇りの日は発電しないし、しても少ししか発電できない。
とっても効率が悪いのだ。

こういうものにゴルフ場のような巨大なスペースを占領されていると固定資産税も馬鹿にならない大きさになる。
さらに太陽電池パネルは20年保ったとしても他の設備が持たないので入れ替えや設備の新設が必要になってくる。
メンテナンスも必要だ。

これは他の施設にも言えることだがメンテナンスや設備の入れ替えなんか当初の建設時に計画されていないことも多い。
結果的に設備を維持するために巨額の投資が必要になって、例えば石油価格が下落したりすると火力発電のほうが安いとうことになり経済的メリットが消え去ることになる。

「太陽光は環境にやさしい」

と叫んで見たところで採算が合わなかったら誰も面倒をみてくれないのでそれでおしまい。

理想と現実は大きく違う。
太陽光発電の倒産はまだまだ続く見通しだという。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 残業と無休の20代 世界でいちば... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (ダル)
2017-02-20 13:52:36
12年前、自宅新築に伴い「諸般の事情」で太陽光を設置。当時57枚…もパネルあげている家は一般家庭では見られませんでした。ローン完済までやっとあと1年半。複雑です。採算取れません!!3年過ぎた頃、あまりにうたい文句と違う発電量にクレーム付けたところ、世界的な天候不順とたった3年しかたっていないのにさ、我が家で設置したころとパネルが進化し、一枚当たりの発電量が1.5倍になったとか。ふざけるんじゃねえと普段温厚でとおっている私も危うく切れそうになりました。第一、いまさら10~20年の耐用年数ならもう来てるじゃーーーん!!て感じです。この大震災で政府の後押しもありずいぶん普及していますが、お宅どう?って毎戸聞き取り調査に歩きたいよ。せっかく上がった電力買取価格も下がってきたし。荒れ地に次々設置されてるパネル群に、複雑な気持ちでしたが倒産=納得です。
 
 
 
技術の進歩 (監督@とりがら管理人)
2017-02-21 05:55:16
ダルさん、12年前にパネルを設置。それも57枚って凄いですね。
でもおっしゃる通りパネルの性能は年々上がっているし、年とともに発電効率は落ちるわで不満が溜まってくると思います。
太陽電池パネルは元とるというよりも電力会社からの購入分が減ってエコに協力しているという方が感覚的に大きいんじゃないでしょうか。
それか災害時に停電した時のため、とか。
もはや企業のCSRのための存在でしか無いかもしれませんね。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。