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ソ連崩壊の第一ステップになった事件は「大韓航空機撃墜事件」だったという。

当時、大韓航空機をソビエトのミグ戦闘機が撃ち落としてしまったというニュースを聞いたブレジネフだったか他の人だったかは忘れてしまったが、ソ連の指導者は愕然としてしまい、事の重大さに言葉を発することもできなかったという。
この事件はソビエトの社会体制の問題点を大きく露呈し、この後、ゴルバチョフを中心に大改革をおこなっていくが、時すでに遅し。
世界地図からソビエト連邦が消え去ることになった。

ウクライナ上空のマレーシア航空撃墜事件は、この大韓航空機の事件を思い出さるに十分な悲劇であった。
激化する国内紛争。
ロシアが扇動しているのは明らかだが、誰も手出しはできていない。
戦闘が頻発し、国際機関も大勢の人々が注目し、戦闘を辞めさせようと努力をしているが、その結果が関係ない民間航空機の撃墜ではいかようにも表現のしようがない。

半世紀前なら、きっと武力で鎮圧する方向へ動いていたかもしれない。
いや、もしロシアが介在していなければ、NATOの武力などで鎮圧されていただろう。
ボスニア紛争のように。
しかし、今はどの国も他国のために血を流したくないのは言うまでもなく、ましてそこにロシアの介入があるとなるとなおさらである。

今回の事件は罪のなすりつけ合いをするのではなく、旅客機を撃墜してしまったことを素直に認め、紛争を中断し、犠牲者とその家族に対して何らかの倍賞や援助を名乗りでることが最善の策であり、それがまた戦闘時における人道ではないだろうか。
ともすれば、それが対立する双方の和解への道に発展することもあり、もしそういうことになれば犠牲者の魂も多少は慰められることになるだろう。

それとも、これはあらたな歴史の終焉への始まりなるのか。






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