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人間、社会的に偉くなると自身が関係している大きな災害があったとしても人前にでないというのが普通なのか。

いやいや、それにしては天皇陛下がテレビカメラの前で国民に向けたメッセージをお読みになるくらいでから、その説は当たらない。
たぶん、偉くなったら頭を下げたり、非難されたりするのに耐えられないから人前に出ることを避けるのだろう。

今回の震災でも、災害救助や復興活動の指揮を執らなければならない菅直人首相の顔が見えない。
テレビに顔を出すのは枝野官房長官ばかりで、菅首相はなかなか現れることがなく、たまに画面に現れたらヨレヨレの作業着にボサボサの頭。
疲れきっていかにも「なんで俺が首相のときにこんな災難に遭わなければならないんだ」という表情がにじみ出ている。
パフォーマンスをしたいところだが、もともと演技力は政治力と同じぐらい乏しいのでどうにもならない。

昨日、被災地を訪れる予定だった管総理だが、
「気象条件が悪いから」
という理由で訪問をキャンセルした。
ちょっとくらいカッコいいところを見せようとしたのかもわからないが、もしかしたらホントの理由は「被災地に行くのが怖いから」なのかも知れないと思った。

地震発生以来、避難所の食料や衣料品、燃料などが不足して多くの人が避難先でも被害を受けている。
なかには亡くなった人もいるそうで、テレビの報道番組を見るたびに言葉にならない怒りがこみ上げてくる。
いったい、支援物資の輸送はどうなっているのかと。
放射線の被害よりも、国民の怒りの目線の方が菅首相にとっては、遥かに恐ろしいに違いない。

自衛隊は200機以上のヘリコプターを出動させているという。
さらに数多くの米軍の航空機なども救助活動や支援物資の運搬に活躍している。
民間でも大阪のユニバーサルスタジオがヘリコプターをチャーターして支援物資を送っている。

にもかかわらず、避難所ではいつ物資が届くのかわからないところが少なくないという。

なんだ、これは。
自衛隊の兵隊さんたちも被災した自分の家を家族に託して事態収束と救援活動に全力をあげている。
その自衛隊を「暴力機関」と呼ぶ人を復興対策の責任者の一人に推す首相の考えはわけがわからない。
テレビの前に姿を見せることができないのも、さもありなん。

同様のことは東京電力の社長にも言えて、テレビには一回出演した限りで現れない。
常務が「社長は陣頭指揮を執っていて、私が代行」とかばっているようだが、国民が見たいのは常務の言い訳する情けない顔ではなく、会社を代表する社長の顔だ。
もしかすると、どこかの食品会社の社長のように「私は眠っていないんだ」と言いそうになりそうなので、周りが止めているのじゃあるまいか。

ということで、海外のマスコミが報道する日本国民は、とりわけ東北の人は忍耐力に優れて知的で行動力のある人がいいのも事実だが、リーダーたちには、そうでない人が多いこともまた、事実なのだ。

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