<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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イオングループが展開する大型ショッピングモール。
各地の郊外に出店しては、その土地の小売店を根こそぎ踏み倒している。
周辺道路は混雑し、駅前商店街は寂れる一方。
イオンが出店となれば地域の商店はちょっとやそっとでは対抗することが出来ないのだ。

たとえば関西空港対岸のりんくうエリアにあるイオンは週刊誌の記事にも取り上げられたことのある地元商店破壊モール。
ショッピングモールそのものは連日盛況で土日ともなれば駐車する場所もないくらい混雑する。
出店そのものは地元の自治体の支援もあって、ある種の人たちは歓迎していたという。
ところが開店と同時に地元商店で買い物していた人たちがドドドドとモールに流れて客足はぱったりと途絶えた。
地域振興のショッピングモールだったはずが、東京資本の大手企業に根こそぎ刈り取られた格好になってしまい、社会問題に発展しようとしている。
週刊誌が伝えていた内容なので、どこまでホントかわからないが、それだけ大きなショッピングモールが誕生するということは、地域の既存のショッピングサイトに及ぼす影響が多いのだ。

「東京スカイツリーがオープンしてから地元の商店街は客足が落ちた」
というニュースが今日の夕方流れていた。
スカイツリー目当てでやって来る客を目当てにしていたのが、見事に外れたという恰好になっている。

「ソラマチから流れてくる客が少ない」
と地元の商店主はおっしゃるそうだが、それは見通しが甘いとしか言いようが無い。
ソラマチも立派な巨大ショッピングモール。
そこから何の変哲もない押上や業平橋の商店街に足を向ける人は少なかろう。

だいたい「業平橋」駅を「スカイツリー駅」と名前を変えさせた時点で、
「江戸っ子はどないしてん?」
と大阪人の私が心配になるくらい安易だったので、その心配は少ない客足の流れで証明されたようなもの。

ともかく、何らかの措置を講じないと期待が恨みに発展することもなくはない。
「ソラマチ」対策は現代の街づくりの共通問題を抱えているのだ。


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