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私は経済の専門家でもアナリストでも経済学部の学生でもないので、家電量販店がどうして不振から脱却できないのかわからない。
でも、その家電量販店へどうして人が足を向けないかぐらいは良く分かるのだ。

ネット版産経新聞の記事によると、ヤマダ電機が赤字に転落してしまったのは、通販との激戦で販売不振から脱却出来ないからだという。

私はこの観察に誤りがあると思った。
ヤマダ電機の不振は通販との激戦もあるだろうが、それが原因ではない。
原因は品揃えが乏しいことだ。
店はただ大きいだけ。
買い物に行っても欲しいものがみつからず、結局他の家電量販に足を向けることになる。

たとえば、大阪人の私としてはヤマダ電機LABIなんば店を訪れた時の印象を話したい。
私は少々マニアックな消費者で、パソコンはパーフォーマの時代からMac,デジカメはニコンかソニーかパナソニックだが、アクセサリーはスタビライザーとか偏光フィルターだとか、防水ハウスだとかそういったものを欲する。
こういうものは通常アップルストアやカメラ店に行かなければ売っていない。
で、なかなか手に入らなければ通販で、ということになるのだが、東京や大阪のような大都市部だとヤマダ電機のような大型の家電量販が存在するので、「店が大きいからそこへ行ってみる」という行動にでる。

ところが、ヤマダ電機の場合、どこの店に行っても月並みな商品しか置いておらず、Mac関連の製品やカメラ用品の細やかなラインナップなんてものは見たことがない。
その代わりに置かれているのが洗剤やティッシュペーパー、鍋、ヤカン。漫画の本に、週刊雑誌。
正直、そんなものはスーパーマーケットや書店のほうが品ぞろえが良くて、買う雰囲気がある。

トイレットペーパーの平積みをしている横で、スマホを買いたくなる人がいるかどうか、大いに疑問だ。

ということで、私の場合、ヤマダ電機LABIなんば店に行くと、かなりの確率で梅田のヨドバシカメラや同じく難波のビックカメラへ足を向けることになってしまう。
ヤマダ電機は日常利用の南海電車の駅に直結。
ロケーションは便利がいいけど、結局、品揃えで満足できないので、足が遠のく。

なんでもネットのせいにするのは、最近の経済専門家の悪い癖だ。


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