<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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アメリカのエアライン・デルタ航空が成田から撤退して羽田に集中することになった。
ついに成田空港がLCC専用空港への道をたどり始めたのではないかとマスメディアは報道している。
そもそも成田のような場所に飛行場を作ったのは明らかな誤りであった。
そういうことを言うことを認める次期がきているのではないか。
計画した人たちはすでに鬼籍に入っていることだし。

私が子供の頃。
成田は「成田闘争」などと言って国家権力と極左勢力の紛争の場なのであった。
空港建設を推し進めようとする国と、ともかく反対を叫ぶ極左勢力。
テレビで映し出される光景は東大安田講堂事件の郊外版みたいな感じで今の香港よりもひどい状態だった。
子供の私が見ていてもイデオロギーもくそったれもなく、なぜ暴力に走らなければならないのか理解することが難しい風景だった。
反対派も国側もプロレスの場外乱闘よろしく格好良くなかったのだ。
正直言って地元のことや利用者のことなどどうでも良かったんじゃないかと思うフシもない。

まるで現在の沖縄の普天間基地移設問題に通じる内容だ。

そもそも東京の空港をどうしてあんなに遠くに作ることになったのか。
しかも陸地に。

この頃、大阪の伊丹空港の騒音問題は大きくなっていて夜間飛行ができなくなっていた。
都市部の空港の避けて通れない問題だ。
こういう背景があるにもかかわらず、新しい首都圏の空港は内陸部に建設が決まった。
おかしいと思うだろう。
だから何らかの利権が働きそれが紛争につながったということをマスメディアはしっかりと伝えるべきだたのだが、昔も今もメディアは核心をつかない、というかつけない。
多分、核心を突いて当事者に関わるのが面倒くさいのかもしれない。
ちなみに千葉は利権問題や国労千葉のように労働争議、組合の権力が強いところであることは知られていた。
にも関わらず今もそうだが、マスコミは単なる傍観者だったのだ。

開港から40年経ってみると羽田の使い方が大きく変わった。
湾岸部に滑走路を持つ羽田は滑走路の本数も増えて価値が増加。
ほぼ24時間運用ができるようになってきている上、都内にあるので交通も便利。
畢竟都内から1時間以上もかかる成田は価値が落ちてくる。

デルタが米国主要都市と東京を結ぶのは成田は適切ではないと判断したわけで、その後を追うエアラインは少なくないはず。
東京成田を移動するのは片道千円以上の交通費と1時間30分程度の時間を要する。
成田の起死回生は24時間運用にすることだが、今も高い塀に囲まれ物々しい警備。利便性を無視したわかりにくいターミナルのままではLCCどころか、その存在価値が危ういところだ。

成田空港から出るた。

デルタが最初に宣言したのは強烈な洒落なのかもしれない。


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