実はEVは環境に悪い。
でもガソリン車は二酸化炭素を垂れ流し。
などとEV賛成派、反対派が侃々諤々と議論を交わしている。
最近のYoutubeチャンネルでは様々な論客が登場してそれぞれのうんちくを披露し、論戦に挑んでいる。
で、私はそれを聞いていて、
「電車に乗れ!」
と叫んでしまったのだ。
実際もってアホと言うかなんというか。
先のブログにも書いた通りだが、国内を走る6400万台の自動車すべてを電気自動車に替えると、その電力を賄うために原子力発電所が30基も必要という、なんじゃいそれ!という現実が待っているのだ。
かといって石油燃料はどうしても二酸化炭素を発生させてしまう。
いくら排ガス規制をしたところで、出るものは出るので仕方がない。
EVも生産時に大量の二酸化炭素を排出するということだし、第一バッテリーの原料になるレアメタルがよりによって中国の国土に多くが埋蔵されているというのだから安全保障の面でも非常に問題だ。
評論家の議論を聞いていて、やがて地球環境を考えるのであれば根本的に発想を変更する必要があるんじゃないかと思えてきたのだ。
そもそも自動車に乗ること自体を考え直さないといけないのではないかと。
とりわけ日本人の眼の前には公共交通網があり、中でも電車網の発達は東京、大阪の大都市圏を中心にきめ細やかに敷設されている。
きめ細やかすぎるために人が乗らないような地域にも線路を敷いているために赤字ローカル線となり、鉄道会社と地方の財政を圧迫しているという。
ならば、その赤字ローカル線を含めて環境のために優位に使える手を考えてみると、おのずから特定個人用のEVなんか必要ないんじゃないかと思えてきた。
電車は究極のエコの乗り物で、電気を使うのは加速時、登坂時、停車時の少しだけ。
後は惰性で走っているので電気がいらない。
これだけはEVも真似のできない省エネなのだ。
しかも大量に素早く運ぶことができるのも特徴だし、EVみたいに電池がいらない。
エコだ環境だ、というドライバーの皆さん。
電車に乗る時代です。