<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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今年も大阪中之島と御堂筋で開催されている「光の饗宴 2019」を訪れてきた。
中央公会堂に映し出されるプロジェクションマッピングを見ながら一杯やるのが私とカミさんのここんところの年末行事の1つになっている。
尤も一杯やるのは私でカミさんはアルコールではない飲み物を楽しんでいる。

今年のプロジェクションマッピングは私の母校である大阪芸大の学生の製作とのことで非常に楽しみに出かけたのだが、正直言って技術先走りでアートとしては今ひとつなのであった。
どのカットも、
「凄いでしょ、この技術」
という感じで確かにテクノロジーとしては凄いものをやっているのだが、この「凄いでしょ、技術」というのはアーティストやデザイナーが決して行ってはいけない思い込みで、せっかくの機会が台無しになってしまう。
そこんところを学生にしっかりと教えなかった指導教員はどのような人なのか。
大学側にはしっかり選んでいただきたいと思った次第なのであった。



しかし、マッピングを見ながらホットワインや海外のビールなどをいただいていると年末のほっと感が素敵なところでもある。
先日は神戸ルミナリエの雑踏と交通規制に巻き込まれ多少不愉快な思いをしたのだが、大阪のこのイベントも神戸に劣らない人出なのだが交通規制はそれほど厳しくなく、大阪のビジネス街で展開される光のイベントは大人っぽくてなかなかいい雰囲気が漂っているのだ。

中之島は旧淀川の土佐堀川と堂島川に挟まれた中洲でもあり、この付近には住友グループをはじめ多くの大手企業の本社が集まっているところでもあり、大阪市役所、日本銀行大阪支店や裁判所なども集まる官公庁街でもあるのだが、この2本の川と洋風建築があいまって独特の洒落た雰囲気を醸し出しているところでもある。

「パリのセーヌ川河畔みたいな雰囲気でしょ」

と言ってくれたのはカミさんの知人なのであった。
カミさんの知人はフランス生活が長くパリに在住していた人でフランスのことはよく知っている。
その人が「大阪の中之島はパリのセーヌ河畔と良くにている」という一言にはずっこけそうになったが冷静に見れば確かに川の幅といい両側に立ち並ぶビルディングといいパリとよくにているのだろう。
そういえば中の島の夜景を背景にダンスなどを撮影したらパリのアメリカ人みたいな風景が撮れそうだと真剣に思った。
ただ「大阪のアメリカ人」というよなタイトルをつけると間違いなく画家ではなく漫才師を目指すアメリカ人みたいなのが出てきそうで結果コメディである。
普段コテコテ大阪しかイメージしていない地元人や地方からの訪問者にしてみればにわかに信じられない一言でもあるのだが夕方から夜来てみるとこの風景は東京にも名古屋にも福岡にもない大阪独特の風景そのものだと言えるのかもしれない。



プロジェクションマッピングを楽しんでほろ酔い加減でカミさんと淀屋橋や北浜からは地下鉄には乗らず大阪駅に向かって歩くと、これもまたいい風景。
10年ほど前に仕事でシカゴへ行った時にその夜景を堪能させていただいたのだが、その風景に負けず劣らず。
ちなみに大阪市とシカゴ市は姉妹都市。



年末も押し迫った一時なのであった。




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2020-01-30 13:29:54
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