<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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出張や個人旅行でホテルに泊まる機会が多い。
海外旅行の時は、昔はよく安宿に宿泊したものだが、最近は普通のホテルに宿泊するようにしている。
どうして普通のホテルに宿泊するようになって、安宿に宿泊しなくなってしまったのかというと、体力がなくなってしまったからだ。

例えばバンコクで一泊20ドル前後の「旅社」なんかに宿泊するとエアコンは煩いわ、冷蔵庫はビビるわ、蛇口をひねるとチャオプラヤ色した水道が出てくるわで、その都度、「耐える」という努力が必要になってくる。
こういう「努力」は若いうちは結構なのだが、40を過ぎると、さすがに「もういいでしょうしょ、私」となってしまい普通のホテルに宿泊するようになってしまう。

それでも旅行費用は削りたいので、なるべく1泊50ドル前後の宿を探すように努力するため一流ホテルに宿泊することは、まずない。

一方、国内旅行では家族旅行を除き、たいていはビジネスホテルに宿泊する。
これは会社が認めてくれる宿泊費用が地域に関係なく1泊8000円と決められているためで、さすがにシティホテルには泊まれない。
ビジネスホテルなら近頃は東京でも6000円台で宿泊できる所があるのだ。

とはいえ、東京で6000円となるとかなり格安であることに変わりはなく、そんな低価格で少々条件が良いと、なかなか予約をとるのも難しい。

私はそういう6000円台以下で宿泊できる浅草の宿を定宿にしているのだが、最近ここの宿泊客に外国人が増えた。
東京で6000円台に目をつけるのは私のような安モン日本人ビジネスマンだけではなく、外国人観光客も注目するところになっているようだ。
山谷の簡易宿泊所がゲストハウスに衣替えして繁盛しているという「旅情報」が伝えられてからかなりになるが、普通のビジネスホテルは家族連れ外国人やツアー客の宿泊場所になっていたのであった。

初めの頃は韓国や台湾からの旅行者と思しき人達が中心だった。
「こどもを連れ、日本の首都、東京を旅するのはなかなか贅沢なんだろうな」
と思って、私が子供の頃、家族連れで海外旅行など夢また夢であった時代を思い出して「いいなあ」と思ったりしていた。

ところが最近は白人の旅行客が増えてきた。
1ドル80円を切ってしまうような為替相場。
ヨーロッパ人でもアメリカ人でも「こりゃたまらん」といったところなのだろう。

ところで、ヨーロッパ人やアメリカ人が日本のホテルに宿泊したら、どんな感想を持つのだろうか。
旅好きの私としては大いに気になるところだ。

欧米のホテルではさすがの私も一泊50ドル、なんてホテルに宿泊したことはないが、ラスベガスの70ドルのホテルは安価なのに高層建築で窓も広く部屋も広かった。
「ああ、さすがアメリカのホテルは部屋が広いな」
と感動したものだ。

ところが日本なら同じ70ドル程度、つまり6000円台のホテルの部屋では、
「窓から何も見えないし、部屋の中はほとんどベッド、バスタブは小さいし、テレビは14インチ。なにこれ」
という感じだから、バンコクの「旅社」と大して変わらない。
ただ水道をひねってチャオプラヤ色の水道水は絶対でてこない所が違うといえば違うけれども。

一度彼らに聞いてみたい。
「日本のホテル。快適ですか?」
と。

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