<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



もうこうなると既存のメディアは要らないじゃないか。
とりわけ地上波テレビや新聞なんてメディアはもう時代遅れで廃止すべき存在なのかもしれない。
廃止することのメリットは小さくない。
地上波テレビを廃止したら空いた電波スペースを携帯端末やデータ通信に利用でき、現在よりも有意義に利用できることこれ間違いない。

「メディアは言論の自由を守っている」

と声高に叫ぶ可能性もある。
けれどもすでにネットのほうが言論が自由であり、自由すぎて無責任な発言をして検挙されている人が出てるぐらいだからネットを使った放送の方が放送法にも縛られず有意な番組提供ができるはずだ。

で、なんでそんなことを思ったのかというと一昨日の菅首相の緊急事態宣言発令に伴う記者会見で記者たちの質問を聞いたからだ。

まったくもってどいつもこいつも、どこかのE党首と同じで質問内容は小学生以下。

たとえば
「前回の非常事態宣言解除は早過ぎたんじゃないですか」
とか、
「また休業を余儀なくされる飲食を中心にする人々に対してはどう言い訳をすんですか」
とか、ホンマにほんま、アホかいななのだ。

テレビを見ていると、
「早すぎたって結果だけ見て叫ぶなボケ!」
とか、
「飲食の人たちの生活を脅かしてんのはお前らや」
と野球中継を見ているようなヤジを飛ばしてしまいそうになる。

これらが大手新聞や準大手新聞の記者たちによる質問だから呆れを通り越して悲惨でもある。
メディアには東大や早稲田なんてトップ大学を出た御仁もいるわけで、そういうところで何を学んだか、質問するのはたんなるイチャモン。
一体誰の差し金なのか警察に調べていただきたいぐらいだ。
もしかすると防衛庁やJAXAの機密情報を盗もうとした某国の陰謀の可能性もあるので要注意でもある。

そんな中、まともな質問をしたメディアがひとつだけあった。
ニコニコ動画記者。

そもそもニコニコ動画に記者がいたなんてことを知らなかったし、それが記者クラブに入り込んでいることも知らなかった。
私は正直かなりびっくりした。
場違いじゃないかと思った。
例えば宝塚歌劇で男優がオスカルを演じるくらいの場違いに驚いたのだ。
さらにメディアとして最もまっとうな質問をできる記者がここなんて。
地上波メディア終焉を強く感じることになったのは言うまでもない。

各社が首相の失言を引き出そう。
愚衆の言動を煽って視聴率を稼ごうとばかりして、前述のようなアホウな質問を繰り返す中、

「ニコニコ動画です。リモートワークを実施して新しい働き方を考えなければならないことがこの一年間の流れですが、それに十分対応できない企業がまだ多くあります。この状況を政府としては今後どう対処されていきますか・」
というような趣旨の質問なのであった。

ネット系企業だからリモートワークには興味がある分野かもしれないが、政府がホントに対処しなければならないもののひとつがネットワーク環境の整備とそれの推進で、とりわけ緊急事態宣言下というかコロナ禍でこの質問は非常に重要なポイントを付いていたのだ。

菅首相にも医療の現場でも製薬会社にも感染症の専門家にも誰にも100%確かなことはわからないコロナの変異やその拡散についてぎゃあぎゃあ言ってる新聞記者よりよっぽどまともな質問なのであった。

そもそもテレビや新聞が市民、つまり視聴者や読者に向かって、
「コロナ感染が広まっています。外出せずに、出歩かずにできる限り自宅で過ごしてください」
と呼びかけたことが一度でもあるのか。
「みんな正常な生活を取り戻すために協力しましょう」
なんて言っているのを聞いたことがない。

いつも、
「今朝の渋谷の人出です。」
とか、
「大阪なんばの様子です」
「夜、公園での飲んでいる人がこんなにいます!」
とは伝える。
でも大勢が横断歩道を歩いている光景を写しながら、
「外出しちゃいけません。このようなことにならないようお願いします」
「みんな飲じゃだめです」
と言ったメディアがひとつでもあるのか。

コロナ禍。
それをどのように協力して終焉させるのかを訴えもせず首相にアホウな質問を繰り返すだけの既存のメディア。
これを機会に地上波メディアや衛星放送をリセットしたらいかがか。
携帯電話が通じやすくなるし、代わるのメディアはニコニコ動画みたいになんぼでもあるのだから。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )