<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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小学校2年の夏休み。
私は熱射病で1週間寝込んだことがある。
随分と昔の話なので詳細は記憶が失われているのだが、住んでいた公団住宅の公園で炎天下のもと遊んでいて帰宅後、ばったりと倒れたらしい。
びっくりした親がかかりつけの病院へ連れて行くと、
「熱射病ですな」
ということで、何やら大きな注射を打たれてあとは自宅で寝ていたことが記憶されている。
一週間後に友達が、

「あーそーぼ」

とやってきて、身体が復活しているように思ったので一緒にでかけたのだが夏の暑さに耐えられなくなっていてすぐに帰宅したのを覚えている。

あれから40年以上経過した今、私はこの熱射病をきっかけに体質が変わったのではないかと考えている。
小学校2年生までは、

「この子はよく食べるんやけど、ガリガリで。どうなってんのか」

と母に言われていたような痩せた子供なのであった。
痩せているといっても栄養不良というわけではなく、至って健康なのであったがスマートな体型をしていたのだ。

この熱射病のあと、小学校3年のときから私は俄に太り始めた。
夏は当然苦手となり、これは30代になって東南アジアをバックパック一人旅をするようになるまで続くことになる。
暑さは体力を奪い、水分を取るものの、いくら飲んでも喉が渇き追加の水分を取る。

こういうことをしていると水ぶくれのようにぷくぷく太るのか、もしかする元々とそういう可能性があったのかも知れないが気がついたら肥満児になっていたのだ。

中学から高校に上がる頃は肥満体質もかなり改善され思春期も通過したということでガッチリ系の体型になったのだが、それでも夏はどちらかという苦手な状態が続いていた。

梅雨が明けてから強烈な暑さが続いている。
先週末に奈良の法隆寺へ行ってきたがあまりの暑さに観光客の姿がまばらな一方、移動は自動車なのか道路は結構混雑しているという妙な光景に出会った。
気温は36度ぐらいとラジオでは言っていたが、体感温度は蒸し暑さと太陽の照り返しに焼き付くような感覚だった。

毎年夏になり、高温になると思い出すのは熱射病。
体質変化ももたらす極度の暑さは今も警戒が必要だ。

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