<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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映画といえば今最大の話題はスター・ウォーズ。
1977年に公開されてから全世界に膨大なファンを抱え、その10年ぶりの新作が公開されるといって全世界的にお祭り騒ぎの様相だ。
なお、日本での初公開は1978年だった。

他に007も公開されていて大作映画が話題を独占する年末年始ではあるわけだが、先日私は小作品ながらホッとする映画に出会った。
タイトルは「マイ・インターン」。
ニューヨークを舞台にした現代ドラマで主演はアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロ。
アン・ハサウェイは「インターステラ」というSF映画に出ていた女優で、私が見たのはこれが二作目。
デ・ニーロは説明の必要はいまさらない。
私は三年前に見た「ニューイヤーズデイ」以来久々のご対面なのであった。

物語はファッション関連のネット通販会社を舞台に、ハサウェイ演じる主婦上がりの企業家社長とかつては電話帳制作会社のベテラン部長だったデ・ニーロ演じる老新入社員の交流を描いた心温まる交流を描いたもの。
テーマ的には少々重いのだが、それが総じて軽くて楽観的なのはアメリカ映画の個性であって、特撮ばかりが目につく最近の映画の中で私はこういう普通の映画を見るとなんとなく故郷へ帰ってきたような安心感があった。

この映画の最大の魅力は実はロバート・デ・ニーロ。
その老紳士ぶりは優しくて経験豊富で、何かこう相談したくなる人となりなのであった。
しかも妻に先立たれたシニアというその設定から、ピクサーアニメの「カールじいさんの空飛ぶ家」のじいさんを彷彿させるものがあり、より一層魅力を発揮していたのだった。

全編に流れる音楽も素敵だし、何より肩が凝らないのが良かった。
DVDが発売されたら買ってみたいと思う映画だった。

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