<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「生徒の評価は心を込めて手書きで書くように」

という大阪府教育委員会の指導をバッサリ否定したのはご存知、橋下市長。

「今時、手書きでなんて時代遅れも甚だしい。そんなことを保険庁もやっていて大きなトラブルを引き起こした。時は金です。」

と。

最後の「時は金です」発言だけが誤解を招きそうで余計だが、この人。
いったいどれだけ政治ネタを持っているのか。
矢継ぎ早に繰り出される政策や案の連続は驚くものがあるけれども、それが途切れること無くほぼ毎日、新聞記事になるくらいだから、そのネタの数に思わず感動してしまう凄みがある。
こういう人が好きに連れ悪しきに連れ大阪のリーダーを務めているのは、「ホンマにオモロイ」と云わねばなるまい。

とはいえ、「子供たちの評価にワープロなんて」と思う先生や父兄は少なくないはず。
「手書きこそココロだ」
と訳もわからず思っている人もいるはずで、例えば「あの先生の時の下手さ、忘れられない思い出だ」となるようなことを期待しているに違いない。

でも、これも例えば手紙を書くときに、英文だったりすると、むかしからタイプライターやワープロを使って本文を書いてから最後に肉筆でサインすることも少なくなく、これも十分に心のこもった文章だと思ったものであった。
従って内申書もワープロ作成して先生の肉筆サインを添えると、なかなか味のあるものに仕上がるのではなかろうか。

ハンコの出番が減るかも知れないが、それはそれ。
新しいパターンができるのも時代の流れで、良い方に向かえば社会も活気づくというものだ。

ところで、新聞記事によると「ワープロ可」になっても教師へのパソコン普及率は40%という驚くべき低レベルだという。
これでよく、学校が務まるものだと感心してしまうが、40%だからかこそ、パソコン購入の需要ができて、そっち方面のビジネスが多少とも活気付くネタにもなるだろうから今回の橋下発言。
もしかすると府下の経済対策もついでに投げかけているのかもわからない。

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