<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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新しいアメリカ合衆国大統領としてオバマ氏が今日就任する。
リンカーンの聖書に手を置いて宣誓したり、リンカーンスタイルで列車でシカゴからワシントンDC入りしたりして、なかなかな演技派だ。

初めての黒人の大統領として注目されているが、半分は白人なので部外者の日本人である私からは、なんら違和感はない。

違和感があったのはインディペンデンスデイでモーガン・フリーマンが演じていた黒人大統領だ。

SF映画でウェルズ原作「宇宙戦争」の焼き直しというB級映画であったことも手伝ってモーガン・フリーマンの大統領は不自然かつ安っぽいものであった。

「なんでアメリカの大統領が黒人なんや」

映画を見ながら私は小さくつぶやいていたものだ。

「せっかくドライビング・ミス・デイジー」で演技派やと思ったのに」

とさえ残念に思うくらいなのであった。

映画の中では数多くの俳優さんがアメリカ合衆国大統領を演じてきた。
だいたい大統領が主演の映画は少ないので、どちらかというと脇役の俳優さんが少なくない。
その中で大統領が主演という映画が、マイケル・ダグラスが演じた「アメリカンプレジデント」とハリソンフォードが演じた「エアフォース・ワン」だ。

マイケル・ダグラスの大統領はなかなかはまり役であった。
父譲りのその落ち着いた雰囲気と、ロブ・ライナーの粋な演出が、エンタテイメントとして隙のない作品に仕上がっていた。

それと比べるとハリソン・フォードはまるで、
「お、インディが大統領になったのか」
という、そのまんまで雰囲気で、大統領というよりもその警備主任というような役のほうが向いているのではないか、というぐらい板についていなかった。

考えてみると、固定したキャラクターのイメージがついている人気俳優が大統領という政治家として確固たる「顔」を持っているキャラクターを演じるにはいささか無理があるのかもわからない。

本物のに大統領になったレーガンは俳優としては、かなりいまいちであったことを考えると、大統領を演じる俳優は無名か脇役俳優のほうがいいのかもしれない。

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