goo blog サービス終了のお知らせ 

宇宙エンタメ前哨基地

<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム

王将のランチ、そのジェネレーションリスク

2013-03-13 17:05:33 | グルメ
寄る年波かどうかは分からないが、学生の頃はワンサカがっついていた餃子の王将のランチが食べられなくなってしまった。
量を食べられないばかりではなく、食べると胃が重くなり、
「二度と中華は食べないぞ」
という決意をさせるくらい、体調が優れなくなってしまうのだ。
だからといって、二度と食べないかというと、暫く経つとまた食べたくなり王将に足を向けて、
「ラーメンライス、餃子1人前ね」
とか言って頼むことになる。

そもそも王将との出会いは今から35年ほど前の、高校生の時であった。
当時、泉北高速鉄道の某駅前に王将の店が新規オープンし、
「時間内に餃子10人前食べたらタダ」
みたいなキャンペーンをやっていて男子生徒はチャレンジするものが少なくなく、すごく話題になっていたのだ。
とりわけ野球部や陸上部などに所属する運動会系の強者は次々にチャンレンジ、大方は敗退して、
「ちくしょー!」
なんて翌日教室で叫んでいたりしたのであった。

社会人になっても王将へ足を向けることは少なくなかった。
はじめに働いた会社では2年目から高卒の新人君の教育係をおうせつかって、大阪市内や近郊の工事現場に連れて回ったのであった。
この高卒君は山口県の周防郡から出てきた素朴な男子で、最初の週の土曜日に、
「おう、王将へでも行こか」
と誘ってやり、スペシャルランチをごちそうするとすっかり王将のファンになったのであった。
「山口に王将はないんか?」
と聴いたところ、
「うちの島には王将はありませんです」
と答えたのであった。
王将の中華は、彼にとって初めての本格的中華なのであった。

王将の店から離れるように鳴ったのは30代を過ぎた頃から。
どうも脂っこい中華を食べるのが苦痛になり始めたのだ。
中華の代わりに寿司やうどんを好むようになった。
子供の頃、父親が『ハンバーグなんか食えるか」と言っていたのがよく分かるようになってしまったのであった。

その私が今日の昼食に迂闊にも王将ランチを食べてしまったのだ。
どうしてもチャーハンが食べたくて、かつ、コスト削減をしたくて、京都市内の某王将に入ったのだ。
食べているうちはまだ良かった。
食べ終わってからが、口の中はベタベタするし、胃は持たれるし、なんといっても大阪への帰りの阪急電車で寝てしまったのですっかり体調を崩してしまったのだ。

ということで、今次のアポイントまでに口直しのためスタバで◯◯フラペチーノを食べているのだが、今度は、
「まだ外は寒いのに」
という視線を少しばかり感じて、またまた胃がきゅるるるーんとなるのであった。

名古屋名物"きしめん"の価値

2013-02-24 14:36:01 | グルメ
私の務めている会社は始末屋をモットーとしているため、大阪からは岡山、名古屋、鳥取、福井、などは出張扱いにならない。
困ったことである。
片道300km以内は出張扱いしないというルールが存在するので、出張手当が出ず、外食は完全自腹である。
もっとも、こういう大都市および中小都市はまだいい。
交通網が発達していて鳥取、福井でもバスや在来線の特急で2~3時間で行くことができる。
岡山、名古屋に至っては大阪からは1時間かからず最速45分。
もはや大阪から阪急電車に乗って京都へ行くより時間的には近いという驚くべき地理的特徴がある。

しかし、辺境になるところは大いに困惑することになる。
例えば和歌山県串本町はその代表で、和歌山県は大阪府の隣に位置するのだが、本州最南端の串本へ行こうと思えばJRの在来線特急で大阪駅から4~5時間もかかるのだ。
これはもう、中途半端ではない。
かといって飛行機があるかというと、そんなものはなく、大阪から串本へ行こうと思えば公共交通はJRのみ。
自分で車を運転して行っても、やはり同じぐらい時間がかかってしまうので、あまり日帰りでは行きたくないところではある。

そんなこんなで、出張手当も出ない名古屋へ先週は2往復した。
いつもは東京出張の通過点となり、最近は飛行機での移動が多いので、町並みしか縁がないところなのだが、たまたま名古屋のスタッフを応援する必要が生じたので名古屋へ出向いたのだ。

名古屋といえば、あまり美味しいものがないというのが関西人の一般的な感想だ。
ういろう、手羽先、ひつまぶし、味噌カツ、ランチのような喫茶店のモーニング、などなど。
特徴はどれもこれも「味が濃い」というところで、繊細な味を好む関西人からすると、名古屋の人には申し訳ないと思いながらも、
「ん~、田舎っぽい味やの~~」
となってしまうのだ。
ただ私も現代人なので、濃い味がダメかといえばそうでもなく、例えば前述の中でも手羽先はビールの肴として大好きだし、マクドナルドやポテトチップするのようなものも好んで食べる時がある。

きしめんも、私が名古屋へ出張ると好んで食べる数少ない名古屋名物のひとつだ。

なぜきしめんを好んで食べるのか。
その理由は自分自身でも定かではないが、麺類が好きなので、どこへ行ってもその土地の麺料理を好んで食べることがある種の習慣になっていることは確かである。
四国へ行けば当然うどん。
長崎に行けば当然チャンポンか皿うどん。
博多に行けばとんこつラーメン。
沖縄に行けば沖縄そば。
山陰地方へ行けば出雲そば。
東京へ行き行けば薮そば(燃えてしまいましたが)。
たぶん行ったことはないけど秋田に行けば稲庭うどん。
ベトナムのサイゴンへ行けばフォーガーで。
タイのバンコクではクイッティオ。
そしてミャンマーのヤンゴンではモヒンガーやシャン麺を楽しむ。
従って名古屋できしめんを食べるのは当然ではあるのだ。

で、このきしめん。
名古屋にしては味はあっさり目で麺は平べったいが、そこそこシコシコしていて悪くない。
悪いのは値段が高いことだ。

きしめんはいつも駅そばとして食べるのだが、これが一般的な駅そばと比べるとべら棒に高いという特徴がある。
つまり東京なら富士そばや箱根そば、大阪なら天王寺うどんや阪急そばと比べると格段に高い。
例えば写真の鰹節と小さな揚げの入った、いわゆる素きしめんで390円。
この価格は立ち食いなので、これが椅子のあるお店に行くと600円ほどになる。
東京で立ち食いのかけそばを食べると、一杯だいたい250円程度。高い所で300円。
大阪でかけうどんを食べると安い所で190円。高い所でやはり300円。
こうなるときしめんの390円はずば抜けて高額ということになる。

例えば大阪で600円ということになると、だいたい「きつねうどん」と「おにぎり2個」を食べてもお釣りある。
東京でも、私が時々食べる新橋の立ち食いなら蕎麦とカレーライスを食べることができる。
さぬき饂飩だと、600円もだせばかなり豪華な、例えば海老天、かき揚げ、に大盛り饂飩を堪能できる。鰹節と天かすは無料なので入れ放題。
こうなるとどうして「きしめん」がこうも高いのか。
名古屋へ行く度に疑問が高まってくるのだ。

出張扱いで手当が出ても、出てくる疑問かも分からない。

幕張メッセにDr Pepperの謎

2012-11-03 15:02:25 | グルメ


もうかれこれ25年ほど前、沖縄県恩納村のリゾートホテルの建築工事で出張した私は初めての沖縄で文化の違いに度肝を抜かれてしまったのだ。
中でも食べ物の文化は本土とは随分違ってかなりのパーセンテージで舌が受け付けず、辟易としてしまった思い出がある。
今では素麺チャンプールや豚の角煮、ソーキそばなどは私の大好物になっているのだが、当時はどれもこれも初めて体験する味で大変苦労をしたのであった。

季節は6月。
大阪はまだまだ涼しいのに、沖縄は連日の猛暑で蒸し暑く、夕食のビールは絶対だった。
で、このビール。
驚いたことに沖縄で飲むとキリンビールもアサヒビールもサッポロビールもどれもこれも不味くて飲めず、
「これはいったいどういうわけか?」
と同僚と議論したのであったが、
「多分、沖縄の独特の蒸し暑さと料理にメジャーなビールが合わんのやろな」
という結論に達した。
この本土のビールとは裏腹に、地元の沖縄オリオンビールの美味かったこと。

驚いたことにオリオンビールは本土へ持ってきて飲んでも美味しく、沖縄文化の真髄を思い知ったのであった。

で、まずいといえば、沖縄で初めてコカ・コーラ社が販売するDr Pepperなる清涼飲料水を体験したことがあった。
大阪でも父の故郷の岡山でもDr Pepperなんか売っておらず、かといって全く知らないわけではなく、たとえばバリー・マニロウのLPの中に同飲料水のCMソングが入っていたりたので、どのような飲み物なのか関心があった。
ちょうど恩納村のよろづやへ(当時コンビニはなかった)ビールを買いに行ったところ、Dr Pepperを見つけたのだ。

「おお!あの伝説のDr Pepper。これは試さねばならん」

と迷うこと無く買い求めたのであった。
今でもそうだが、私は未知の味を体験するのは至上の楽しみで、このDr Pepperとの初めての遭遇は色々と想像をかきたてて、私の胸はドキドキと高鳴ったのであった。

で、一口飲んでみた。

その瞬間、それまでの人生の中で、飲んだことを後悔したものに十薬煎じ薬と青汁があったのだが、新たに一種類の清涼飲料水が追加されることになった。

「まっず~!これって味音痴のアメリカ人が多い沖縄やから売ってるのに違いない。二度と買うかい!」

と思ったのであった。
その味の取っつきにくさは言葉で表現できず、米軍用の飲み物、と考えなければ理解できないのであった。

先週、仕事で千葉の幕張メッセへ行ってみると、自販機にあの「Dr Pepper」を見つけたのだ。
千葉県人のテイストは米軍レベルなのか、それとも外国人が多数訪れる国際展示会場だから置いているのか。
東京ビッグサイトにもインテックス大阪にも置いていないので、謎は深まるばかりだ。

味わいたい人は、是非チャレンジしてみてください。
謎がきっと深まります。

カフェのコーヒー適正価格

2012-09-05 16:26:18 | グルメ
事務所で仕事をせずにスターバックスやドトールなどでノートパソコンのキーをパコパコ叩いて仕事をしている人達のことを「のまどワーカー」というそうで、私なんかは立派なのまどワーカー。
私の本拠の事務所は大阪府の南部のとある街になるのだが、難波にも支店があり、大阪本町や新大阪駅近くにも「使っていいよ」と言われているデスクのある事務所があり、吹田の大学があり、東京の事務所がある。

「どこにいるのか、さっぱりわかりませんよ。今日は何処にいてるんです?」

と訊かれることは数知れず。
今も大阪市内のカフェで時間つぶし兼気分転換でブログを打っている。

こういうのまどワーカーの最も大きな問題はコーヒー代が結構掛かるということだ。
スターバックスを標準とすると、アイスコーヒーはショートサイズで290円。
これが一日に何度かかかり、真夏だと氷系も飲みたいので飲み物代だけで一日2000円も使ってしまって、後でおもいっきり後悔することも少なくない。
ううう......金欠なのを忘れてた、という具合に。

スタバの場合、アイスコーヒーやホットのドリップコーヒーはレシートがあると2杯めが100円、という親切なシステムがあり大いに助かる。
これは全国共通のようで、例えば午前中に阪急北千里駅前のスタバで飲んで、新幹線で移動後そのレシートを使って本郷三丁目のスタバで100円でコーヒーを楽しむなんてことができるのだ。

だが、こういうふうに都合よくいかないのが世の常。
大抵はドトールで200円使い、スタバで400円使い、タリーズで380円使い、と無宿者生活である。
のまどワーカーもなかなか辛い。

そこで考えるのだが、どうしてこうもコーヒーの価格はカフェによって異なるのか、という問題だ。
最低価格はカフェ・ベローチェの170円(ホット)からホテルニューオータニの800円(だったかな)まで、様々で、それでいて私にとって最も美味しいコーヒーはドトールのブレンドであったりするわけだから、その価値判断はなかなか難しい。

以前読んだ「ドトール」関係の書籍によると、コーヒー1杯の原価は、だいたい20円から50円。
それを200円以上で販売するのが普通なので、カフェとしては儲からないはずはない。
スタバやドトールが1000億円企業であることを考えると、面白いビジネスではあるわけだ。
のまどワーカーとしては、もう少し良心的にお願いしたいというところだ。

ということで、コーヒーを飲みながらつらつらと考えていると、携帯のメールがピピピと鳴った。
のまどワーカー出動の時間なのだ。

夏もエビスがいいかも

2012-08-13 19:19:40 | グルメ


久しぶりにエビスのビールミュージアムを訪れた。

山種美術館とは別に東京写真美術館を訪れたあと、恵比寿ガーデンプレイスの中庭に出てみると、なにやらテレビドラマの撮影をしている。

「すいません、下がってくださいますか。もうすぐ本番です」

東京はテレビドラマの撮影も慣れているのか、現場で私たちのような一般人を整理するのもすごく丁寧でムカツカない。
以前、大阪の海遊館の前に桂小枝ご一行が何やらテレビの撮影をしていたので、
「なんやなんや」
と近づいていくと、鬼瓦みたいな形相の白いTシャツを来たオバサンお姉さん(お姉さんのような恰好をしたオバハンのこと)に、
「こっちこないで!」
と命令口調で言われたことがあった。
桂小枝には恨みもなにもなく、どちらかというと面白い噺家さん(落語がおもしろい、というわけではない)と思っているのだが、あのオバサンお姉さんの一言でむかついたことが、ひととおりや二通りではない。

それと比べて東京のドラマ撮影スタッフは落ち着いたものだ。
しかも場所が恵比寿ガーデンプレイスだからか、穏やかに対応している。

ふと、スタッフのお兄さんの胸をみると「NHK」とボールペンで書かれた文字が目に入った。
NHKドラマの撮影をしているのだった。
「何のドラマなんかな?」
と私。
「あそこに磯野貴理子がいてるわ。こっちの女優さんは誰やろ?」
と嫁さんと話しをしていたら、同じく野次馬の買い物ついでのオバサンが、
「誰かわかります?私、わかんないんだよね。」
と話しかけてきた。
こういうシチュエーションの場合、大阪で誰彼と無く話しかけてくるオッサン、オバハンは数多いるが、東京では浅草以外で初めての経験である。
最近どこを歩いても都内で大阪弁を聞かない日はなくなってしまった、といっても過言ではないが、東京も大阪化してきているのか、しかも恵比寿でビックリしたのであった。

NHKの整理係の人に訊いてみると、9月から始まる「眠れる森の熟女」というドラマの撮影とのことで、東京での休日のひとときドラマの撮影を見学できた嫁さんはごきげんなのであった。

そんなことはどうでもいい私は、まだまだ見たがる嫁さんを怒らせないように撮影現場から引き離し、サッポロビールが運営するビールミュージアムに向かったのであった。

せっかくの休日なのでビールを飲みたいと思ったのであった。

ビールミュージアムではツアーに参加してビールの歴史やビールの生産工程、ビールの理想的な注ぎ方などを学ぶことができるのだが、この日は見学者が多いらしく、ツアーに参加するには1時間以上待たなければならなかった。
私はもともとツアーなどどうでもよく、ミュージアムという環境でビールを飲みたいだけだったので、

「残念やな。ビールだけでも飲んでいこか」

と白々しく、バーカウンターへ向かい、ここでしか飲めないと思われるヱビスビールを注文した。



ここで販売されているエビスビールには4種類あり、そのうちの「琥珀ヱビス」なるエビスビールを注文。
嫁さんは普通のヱビスビールを注文した。
ビールはもちろん正しいレシピに法ってグラスに注がれる。
泡がきめ細かく、温度もバッチリ。
少し色の濃い琥珀ヱビスをグイッと口に含み一気に喉に流し込む。
シュワ~、っとめちゃくちゃ美味いではないか。
嫁さんの飲んでいる普通のエビスと比べても、コクがあってかなり美味い。

従来私は夏はドライなオリオンビール、冬は鍋料理でヱビスビール、というのが尤も理想的なカップリングだと思っていた。
が、今回このミュージアムを訪れてビールを飲んでみて、これは考え方を変えなければならないと思った。

夏も琥珀ヱビスで冷奴!

なお、経済的事情により普段は発泡酒を飲んでいるのであくまでも特別な場合です。
はい。

今月のANAのmychoiceはレモン&はっさくサイダー

2012-07-15 09:40:47 | グルメ


朝6:55。
関西空港。
冬と違って今の季節は周囲も明るく活気がある。
但し、外は暑い。
朝なのに、周囲は海なのに、暑くてたまらないのだ。

こんな季節でも日帰り出張で東京へ行く場合、私は6:55関西空港発の早朝便ANA142便か8:10発のANA144便に乗ることが多い。
とりわけ一日をフルに使うことのできる142便は、同じく大阪から東京へ向かう、うちの会社のVIPな人たちと機内で遭遇する可能性が低いので大変よろしい便でもある。

しかし朝が早いとやはり肉体的ストレスは結構ある。
眠い。
だるい。
腹が減ってる。
ディズニーランドへの格安ツアーに向かうガキどもを伴った少々下品な親子連れが機内でワイワイ騒ぐ。
などのデメリットがあるのだ。

それでもこの便は月曜日を除き、満席でぎゅうぎゅう詰めで乗せられることもないので、後方30番以降の座席であれば比較的ゆったりと座れるというメリットもある。

さて、今月最初の東京出張で座席に座った私はさっそくANA Mychoiceのパンフを手にとった。
今月はどんなメニューが揃っているのかチェックしようと思ったのだ。
ソフトドリンクは先月から継続して掲載されているトマトジュースと今月新たに登場した広島産「レモン&はっさくサイダー」がラインナップされていた。
トマトジュースはともかくとして、サイダーは必見なのであった。
というのも、価格が200円。
いつもなら最低でも300円に設定されている機内有料のジュースがなんと200円スタンダードに設定されていたのだ。
200円なら手軽な金額なうえ、Mychoiceのメニューだと羽田についてからたまにマクドで食べるコンビセットよりも話題性があって建国的でもある。
ちなみにトマトジュースは400円だったように記憶する。

さっそく味見をということで、離陸後大阪湾を一周りして上昇する機内で機内サービスの始まるのをワクワクしながら待つ。
下界には大阪南港、神戸空港、明石海峡大橋と大阪湾のランドマークがすぐ近くに見て取れる。
やがて、再び関空上空に戻ってきて旋回が終了し、東へ進路をとったと同時にシートベルトサインが消え機内サービスが始まった。

フライトアテンダントのお姉さんがワゴンを押してやってきた。
私はさっそく「レモン&はっさくサイダー」を注文したのであった。

このMychoiceではちょくちょくサイダーが登場する。
以前もこのブログで塩サイダーを注文したことがあったのだが、それも実にあっさりした味で美味しいサイダーなのであった。
期待に胸膨らませてレモン&はっさくサイダーをコップに注ぎ、口に含んでみる。
シュワーとした食感と柑橘類の爽やかな風味が口中に広がり、
「これは朝にぴったりや!」
と心の中で叫んでいたのであった。

コンビニで売られている食後口中が砂糖感覚でベチョベチョするサイダーとは異なり、これは塩サイダー同様かなり美味い。

ということで、ボトルに「瀬戸内旅情」というラベルを読みながら知多半島の先に広がる太平洋を眺めつつサイダーに舌鼓を打つ今月の出張なのであった。

サラダと健康と空腹感

2012-05-31 20:14:53 | グルメ


「サラダが食べたい」
と嫁さんが言ったから、なぜか居酒屋サラダ三昧。

ということで、「サラダだけを食べたい」」という嫁さんの希望を叶えるために夫婦で出かけたのは近所の居酒屋。
私の住んでいるエリアには「サラダ専門レストラン」や「ベジタリアンレストラン」なんて洒落たものは存在しないので、複数種類のサラダを堪能するには「居酒屋」へ行くのが最も手っ取り早いと思ったのだ。

それにしても、サラダ。
健康に良い、と一言に言うのだけれども、サラダ油をメインでできたドレッシングをドバドバドバとかけるあれはホントに健康なんだろうか。
私には疑問だ。
「ビール飲んでいいからね」
と居酒屋へ行きながら「なんでビールを飲むための許可が要るのか」と思ったが、よくよく考えてみると、サラダよりもビール単体で楽しんだほうが健康にいいのではないかと思えるほど、サラダには色々なものがかかっているのだ。
ビールは御存知の通り麦芽とホップを原料にしており、ドレッシングのような有害な脂分のような不健康なものは含まれていない。
アルコールが不健康だという人がいるかもしれないが、適度な量のアルコールは血管を広げ血行を良くして健康にいい。
度が過ぎた量のアルコールはこの際、気にしないことにしたい。

それしても「サラダを食べる」ということで、居酒屋というのはなかなかのグッドチョイスなのであった。
というのも、居酒屋のサラダは種類が豊富。
しかも酒飲み相手のサラダなので健康など二の次で味のバラエティに富んでいる。

山椒じゃこのサラダ。
豆腐サラダ。
大根サラダ。
ツナサラダ。
海鮮サラダ。
エビサラダ。
帆立サラダ。
などなど選ぶのに困るぐらいだ。

しかも量がそこそこあり、サラダを5種類も頼むと「なんや、この人ら」という店員の変なものを見つめる視線はともかく、ビールとともに腹がいっぱいになる。

サラダで腹がいっぱいになったのは初めてアメリカへ行った時にホテルで食べたサラダだったが、あっちはたった1杯のサラダで満腹になったのに、こっちは5人分も食べなければ満腹感を味わえないという、食料貧富の差を改めて感じたのであった。

尤も、私はサラダでは満足できずに焼き鳥を数皿オーダーしたのだったが、かなり変わった居酒屋飲みであったことに変わりはない。

なお、サラダを中心にした食事だったので、わずか1時間後には空腹を感じるというあまりよろしくない事態に陥った。
不足分はカップヌードルで補ったので、やはりサラダ健康説は疑ってかかるべきだ、と思うのであった。



「おばんざい」って、何? 京都の謎

2012-05-05 22:43:36 | グルメ


私は生まれも育ちも大阪の大阪人なので、当然のことながら京都にも友人が多い。
京都へ行った回数も数え切れないが、観光で行ったことは数回しか無く、"るるぶ"に書かれているようなスポットを訪れたり、グルメを楽しんだりすることは皆目ない。
いわゆる灯台下暗しなのだ。
従って「おばんざい」なんて食べたことはなく、だいたい「おばんざい」とは何なのか、まったく知らなかったのだ。
尤も、知らない間に食べていたことも考えられ、

「あんた、アホかいな」

と指摘される可能性があるが、それはそれ。

実は先日、京都四条河原町の小料理屋さんで、「おばんざい」なるものを食べる機会を得た。
私の会社の京都の事務所はいっちょ前に四条河原町にあるのだが、いつもはコンビニ弁当かすき家の牛丼、王将の定食を食べているにも関わらず、この日は夜みんなで、河原町通を少し西入ったところにある小料理屋を訪れたのであった。
これには費用の一部は会社負担というラッキーな背景があった。

で、ここで「おばんざいです」と何やら食べ物を出されたのだ。

「おばんざい? これがか.....」

と、初めて見るおばんざいを見て失望をしていた。

「これのどの部分がおばんざい?」

と訊ねそうになったのであった。
かなり恥ずかしい質問のようだが、事実なので告白しておきたい。
それは3つの小鉢にお惣菜がチョビっとづつ入れられた「見栄えは非常に良好だが量が極めて少ない」京都らしい食べ物なのであった。

私は今でもどちらかというとガッツリ食べたい系のオッサンで、ちびちびした食べ物よりも、どどどど、と出てくる食べ物がいいのだ。
小料理屋も京都よりも大阪のほうが断然いいように思う。
初めて見た「おばんざい」は量の上では幕の内弁当のオカズだけを小鉢に入れて「どんなもんじゃい」と言われているようで、いたって不満足なのであった。

もしかすると中居のおばちゃんが、
「おばんざいどす」
と言わずに、
「おばんざいです」
と言ったのには、もしかすると大阪者と侮り故意に京都弁を話さなかったのかも知れず、そういう大阪者に繊細な京料理を出すよりも幕の内弁当のオカズでも出しとけとばかりに、京都人独特の中央意識のもとに扱われたのではないか、とも思ったのだ。

しかし周囲の人達の話によると、これはなかなかのおばんざいで、京都らしい良質のものなのだと説明され、無理やり納得したのであった。

ただはっきりしたのは「おばんざい」というのは「Oh!万歳」でも「田舎者向けの京都土産」でもないということだった。
私はこのおばんざいをチビリチビリやりながら、「おいしいな」と思いながらも「しかし、食べながらもハラ減ったな」と京都を噛み締めたのは言うまでもない。

チキンラーメンのポテトチップス

2012-05-01 20:34:45 | グルメ
子供の頃、日清のチキンラーメンを生のままポリポリ食べては叱られたものだ。
あの濃い~味。
口の中でジワ~と染みだしてくる味わい。
チキンラーメンはラーメンとしてだけではなく、おやつとしても絶品のインスタント食品なのであった。

先日実家へ戻ると、チキンラーメン味なるポテトチップスがお菓子入れの上に置かれているのを発見!
「なんと、ポテトチップスのチキンラーメン味」
さっそく味わってみなければならないとばかりに封を開け、食べてみたのであった。

正直感想としては、チキンラーメンの味を味わいたければ、チキンラーメンそのものを齧るなり、お湯を注ぐなりするのが正解だ。
ポテトチップスはやはり「のりしお」が一番。
チキンラーメンの味は微かにするが、やはりポテトの味が勝ってしまい、期待した味とはいささか異なっていたのが残念であった。

しかしメーカーの湖池屋さんは勇気あるバリエーションを生産したものだ。
ライバルのカルビーとしのぎを削り、勝利を得るためには国民的インスタント食品チキンラーメンとタッグを組む。
なかなかできないことではある。

ということで、味はいまいちだったがパッケージの袋はなかなかであったことを報告して置かなければならない。

凄い薄さ、トンテキステーキ

2012-04-11 21:28:41 | グルメ
千葉の某市。
私鉄駅前のショッピングモールでランチを食べようとウロウロしていたら、なかなか美味しそうなハンバーグ&ステーキのお店を発見。

平日限定「ハンバーグ&トンテキステーキ」570円。

という看板に引きこまれ、ついつい店の中に入ってしまった。

「安いな~」

と思っていた金額は「ハンバーグ」と「トンテキステーキ」の価格。
ご飯が食べたければ別途セットを頼まなければならない。

ご飯とスープのセットは200円。
ご飯とサラダのセットも200円。
ご飯とスープとサラダのセットは300円。

ということで、合計すると消費税合わせて800円から900円。

ごく普通の定食なのであった。

その定食。
写真いっぱいに写っていたトンテキステーキ。
高度なテクニックを用いて作られたステーキなのであった。
どのようなテクニックかというと「メチャクチャ薄い!」ステーキなのであった。

その薄さは吉野家の牛丼の牛肉に迫るものがあり、あの薄さでハガキ大のサイズを実現。
上から見るとかなり大きなサイズのステーキに見える。
その極薄ステーキ肉を2枚配置しているので、腹が立つ前にビックリしてしまったのであった。

「どうやってカットしたのか?」

誰もが感じる疑問であろう。
もしかすると日本が誇るシリコンウエハカッティング技術のディスコ社の丸鋸を使用しているのではあるまいか、と思えるような技術なのだだ。

味はまあまあ。
価格的に許せるぐらい。
しかも、極薄トンテキステーキの神業に感動して、妙に得した気分になるのだが、よくよく考えると、

「メニューの写真に偽りあり!」

な、ハンバーグ&トンテキステーキなのであった。