平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

東北地方太平洋沖地震

2011-03-12 11:53:38 | 地震
M8.8 !!!

私たちが学んできたこと、経験してきたことを、はるかに超える規模の地震が起きてしまった。唖然として発すべき言葉が見当たらない。茫然自失状態である。

地震工学は経験工学である。過去の経験の上に成り立つ学問である。過去の地震を学び全てを理解したつもりでいると、その理解を打ち砕く地震が起きる。そこで、それまでの考え方を改め再構築することになる。これで良いだろうと安心していたら、また想定を上回る地震が起きる。このことを何度繰り返してきたことか。私たち技術者は、自然の力の前ではあまりにも無力だ。だからこそ謙虚でなければならない。驕ってはならないのだ。

今朝、TVを見ていると、怪しげな専門家が出ていて、早朝に起きた長野の地震との関連を否定していた。プレート境界型地震と、プレート内地震とでは、発生メカニズムが異なるから関係ないのだという。このような阿呆はTVに出るなと強く主張したい。今回の地震に関しては、経験則は何の役にも立たない。

私は、長野の地震は東北地方太平洋沖地震に誘発されたと考える。東日本の地殻に蓄積されていたエネルギーが一挙に解放されたのだ。影響しないことは考えにくい。日本には無数の活断層がある。その一つひとつが何らかの影響をうけたはずである。

遠くない将来に起きることが確実視されている東海・南海・東南海地震にも影響を与えたかもしれない。3百年前の宝永4年には三つの地震が同時に発生し、西日本は壊滅状態になった。今回の地震がその引き鉄になる可能性は十分に考えられる。何が起きても大丈夫なように、私たちは今日から準備をしておくべきだ。

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