渋柿や行来のしげき道の端
柿の實やうれしさうにもなく烏
渋柿のとり残されてあはれ也
渋柿もまじりてともに盆の中
渋柿やあら壁つづく奈良の町
渋柿や古寺多き奈良の町
柿ばかり並べし須磨の小店哉
温泉の町を取り巻く柿の小山哉
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
柿くふや道灌山の婆が茶屋
(正岡子規)
渋柿や行来のしげき道の端
柿の實やうれしさうにもなく烏
渋柿のとり残されてあはれ也
渋柿もまじりてともに盆の中
渋柿やあら壁つづく奈良の町
渋柿や古寺多き奈良の町
柿ばかり並べし須磨の小店哉
温泉の町を取り巻く柿の小山哉
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
柿くふや道灌山の婆が茶屋
(正岡子規)