本州最東端・宮古から三陸鉄道で北へ向かった、南リアスの路線の復旧は遠い
今回の旅の一つの目的は、三陸鉄道に乗ることだった。盛岡から快速で2時間かかって、やっと本州最東端の宮古駅に到着した。岡山駅を出発してから、8時間30分という長い時間を必要とする。宮古に向かう電車は、山間を走るので見えるのは新緑のみ。時に家並みが見える。ここには、被災の陰は落ちてはいなかった。
ただ、宮古の駅に到着すると、それは光景は変わった。JRの駅あたりで50センチくらいの高さまで浸水してきたそうだ。そして駅からほんのわずかの所にある宮古市役所の上から撮影され、車や船が堤防を越えて流れている写真が掲載された週刊誌の臨時増刊号を見ながら、その道路をタクシーで通ったりもした(この光景は、被災当初映像として繰り返し放送された)。
さてその一部開通している三陸鉄道の北リアス線も小本駅で一度途切れて、バス代替えで、さらに北へ向かうということになる。そこで、今回の旅では小本で折り返すこととした。私たち以外には乗客はほんの数人で、それらはカメラを首からかけた「鉄男」たちだった。同じように、みなさん小本で折り返した。
途中から、家の基礎のみが見える光景が広がった。そして、ほんのわずかな高さの違いが、残った家並みと基礎のみが見える空間とを分けていた。被災地入りして初めて見る光景だけに、心が痛んだ。
そんな三陸鉄道の駅には、「寄せ書き」等もたくさん張られ、復興に向けたグッズもたくさん販売されていた。車両には、「頑張ろう三陸 杉良太郎」のたプレートが貼られていた。同じ列車に乗った「鉄男」さんから着たいことだが、「扱いは広告で、料金は30万らしい」とのことだった。いろんな方が、いろんな形で支援している。
それにしても、この三陸鉄道。南リアス線の復旧はほど遠い感じで、まだ見通しすら立たない状態とのことだ。銀行には公的資金を投入するのであり、住民の足である三陸鉄道の復旧も、に政府が大いに援助して早急に運転再開をと思わずにはいられなかった。
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