遺品整理業の吉田太一さんの講演を聞いた、「孤立」しない方策を学んだ
台風が近づいてきている影響か、午後からは雨となった。今日は朝から秋なすの収穫に向けて、なすびの剪定作業やお礼肥などを散布したりもした。本来この作業は、8月上旬にしなければならないことだ。しかし、今年の夏の暑さであり、またなすびが結構実っていることもあり、一日一日と延ばしとしてきた。しかしもう延せないと、今日は午後から雨との予報なので午前中に頑張った。
そして今日の午後は、「NPO法人おかやま成人後見サポートセンター」主催の「5周年記念シンポジウム」に、キーパーズ(有)代表取締役の吉田太一さんの記念講演を聞きに行った。演題は「遺品整理の現場から学ぶ ~最後まで孤立しないために~」だ。
キーパーズ(有)は「天国へのお引っ越しのお手伝い」をキャッチフレーズに掲げた、「日本初の遺品整理専門のサービスセンター」だ。最近では映画「アントキノイノチ」では、「キーパーズ」が完全モデルとなっている。
そのキーパーズ(有)の代表取締役である吉田太一氏は、私が最近読んだ『遺品整理屋は見た!』(扶桑社刊)を始め、とてもたくさんの著書を出すなどして、大いに発信している。全国で招かれての講演も年間50回~60回もあるとのことだ。
それにしても、「遺品整理業」は近年「孤独(立)死」などが増加する中で、大いに注目されているお仕事だ。ご著書『遺品整理屋は見た!』の中には、孤独死や自殺、殺人など様々なケースでの遺品整理の姿が取り上げられている。年間1500件くらい、ご遺族に変わって遺品を整理しているが、その内300件くらいが「孤立死」のケースだそうだ。
死後幾日も経過して、ウジ虫などが大量にわいている遺体と死臭などの格闘しながらのお仕事だ。著者は「『よし』と気合いを入れる」姿が、『遺品整理屋は見た!』では何度も登場している。
さて、今日の吉田太一さんのお話しは、遺品整理の現場の話と言うよりも、演題の通り「孤立化しないために」のお話しが中心であり、吉田さん(「キーパーズ」)が製作されたアニメ映画「孤立死」(20分)も上映していただいた。今問題なのは、「孤立化している生活スタイルが問題」として、「『お願いします』が言える、『頼み上手』『助けられ上手』」になろうと提起された。「孤立」はとりわけて男性の問題と言われ、なるほどと頷いたりもした。
さて今日配布された資料の中には、そのキーパーズ(有)が発行している『おひとりさまでもだいじょうぶノート。』が入っていた。このノートは一人二冊まで無料で配布していただけるので、私はつい先日ホームページからお願いしたばかりだ。手にしてみて、私が思っていた以上に充実していた。これは、嬉しい。そして同時に、今是非聞きたいと思っていた吉田太一さんの講演を聞く機会を提供していただいた主催者の方々に感謝した。