鎌仲ひとみ監督作品「六ヶ所村ラプソディ」をDVDで観て強い衝撃を受けた
今日は終日雨が降り続いた。お野菜たちには、まさに恵みの雨だ。昨日自宅で、鎌仲ひとみ監督作品「六ヶ所村ラプソディ」をDVDで観て、強い衝撃を受けた。
さてその「六ヶ所再処理工場」は、日本原燃が所有する核燃料の再処理工場であり、1993年から約2兆1900億円の費用をかけて、青森県上北郡六ヶ所村弥栄平地区に建設が進められている。現在試運転中である。
試運転の終了は当初2009年2月を予定していた。しかし、相次ぐトラブルのため終了は2010年10月まで延期されることが発表されていたが、2010年9月になってから、さらに完成まで2年延期されることが発表された。完成までの延期はこれまでに18回にも及ぶ。これら延期のため、当初発表されていた建設費用は7600億円だったものが、2011年2月現在で2兆1930億円と約28倍以上にも膨らんでいる。
この核燃料の再処理工場は、当初は「むつ小川原開発計画」として姿を現した。1960年代末より青森県上北郡六ヶ所村を中心とする一帯に石油化学コンビナートや製鉄所を主体とする大規模臨海工業地帯を整備することを目的とした開発計画である。それが、いつの間にか、核燃料の再処理工場と変わっていった。いや、最初から本命は核燃料の再処理工場だったとも言われている。
こうした六ヶ所村の変化は、鎌田慧著『六ヶ所村の記録〈上〉〈下〉』(岩波書店刊)に詳しい。鎌田慧が22年の歳月を費やして取材し、実に克明に記録している。
長々と僻地といわれる六ヶ所村の変化について書いたが、その六ヶ所村で核燃料の再処理工場建設反対の声を上げている観光チューリップ畑を運営している園芸家やトマト農家、そして漁師等の暮らしと思いを、鎌仲ひとみ監督の記録映画「六ヶ所村ラプソディ」は描き出している。そして人間の暮らしとエネルギー問題を問うている。
そして「最悪の核施設」である六ヶ所村核燃料の再処理工場の問題について、今改めて大きな衝撃を受けている。同時に、鎌仲ひとみ監督の三部作の第三作目の『原発の、その先へ ミツバチ革命が始まる』を、再度観てみようと思っている。
小出裕章等著『「最悪の核施設」 六ヶ所再処理工場』、読んで怒りと恐怖を覚えた
私はこれまでも反核・平和の問題に無関心であった訳ではない。ヒロシマで開催される原水爆禁止世界大会にも参加したことがある。鎌田慧著『六ヶ所村の記録〈上〉〈下〉』(岩波書店刊)なども、斜め読みではあるが読んでもきている。しかし今、一体これまで何をしていたのだろうか、深い反省とともに立ち尽くしている自分がいる。そして、小出裕章等著『「最悪の核施設」 六ヶ所再処理工場(集英社新書)』を読んで怒りと恐怖を覚えた。
この本の構成は、第一章「『原子力後進国』日本の再処理工場が招く地球汚染の危機」(執筆・小出裕章)、第二章「シュミレーション『六ヶ所炎上』」(赤石昇二郎 協力小出裕章)、第三章「核燃料サイクル基地は活断層の上建っている」(渡辺満久)、そして最終章の第四章では「再処理『延命』のため浮上した日本『核武装』論」(明石昇二郎)となっている。
この本の章立てを見るだけで何がいいたいか、理解できるというもの。この本の第二章の「核燃再処理工場炎上のシュミレーション」を読むと、あの3・11を経験した者として恐怖を覚えた。
そして、こうした「最悪の核施設」である六ヶ所村核燃料の再処理工場の建設を推進してきた勢力に強い怒りを覚えている。そして、六ヶ所再処理工場の建設に強い関心を持たずにきたことを深く恥じている。その反省に立って今、改めて鎌田慧著『六ヶ所村の記録』をしっかりと読み直そうと思っている。
畠瀬本店の新メニュー・チキンカツをたのしんだ、ザクロをお土産にもらった
私が小学生の頃、アケビを取りに山に入っては、漆に負けてひどくかぶれて学校を休むことが毎年続いた。母に叱られても、アケビ取りは辞められなかった。そのアケビが畠瀬本店に並び、欲しいと言うお客さんにはお土産としてあげていた。
そんな畠瀬本店に、新メニュー・チキンカツに誘われて昨日行った。とても美味しかった。「美味しい」としか表現できない我がボキャブラリーの貧困さに恥じ入るばかりだ。
それにしても、脂肪肝が悪化していると診断されたその日が中華、翌日がチキンカツとはいささかに悩ましい。