ハロウィンでまちはオレンジに染まっている、花々も彩り豊かに美しく咲いている
早いもので、もう10月も半ば。格別の用事もないのに、何だか気ぜわしく時間が流れていく。今、クリスマス商戦と並行して、ハロウィン商戦が展開されている。まち中にハロウィンのかぼちゃと夜の色であるオレンジと黒の飾りが溢れている。
私がニューヨークを訪れた時は、そのハロウィンの時期だった。五番街のデパートで、たくさんのハロウィン関連のアイテムが販売されていた。もう10年以上も前のことになるのだが、それ頃と比較して日本へも急速に拡がり、孫たちもハロウィンと言って、私はいろんなグッズを買わされている。
そんな季節に、オレンジ色の花を付けたキンモクセイが、秋の香りを運んでくれている。やっと遅れていた我が家のキンモクセイも咲き始めている。咲いていると言えば、夕方になると酔芙蓉がいっせいにピンク色に染まっていて、とても美しい。
食べ物も美味しく食欲の秋だが、紅葉も含めて花々の様々な美しさにも惹かれる季節だ。一年中、こうであればとも思うが、やはり四季折々の美しさが日本らしいと思う好きだ。四季折々の花々や、様々なイベントを繰り返しながら、一年は過ぎてゆく。こうした流れに身を委ねて、もう少しだけ楽しみたいと願っている。
映画「新しい靴を買わなくちゃ」を観て、甘い恋とパリの思い出に浸った
今はハロウィンの季節だが、一昨日に見た中山美穂と向井理の映画「新しい靴を買わなくちゃ」の季節は、イースターの時期のパリが舞台だった。私がパリに行った時は、バレンタインデーの時期だった。
そのパリでのバレンタインデーの日、ムーランルージュは予約を入れたが満席で、やむなく翌日に行った。バレンタインデーの日には、ノートルダム大聖堂のあるシテ島とパリの右岸と左岸を結ぶバリ最古の橋・ポン・ヌフで、セーヌの流れを、眺めたことを思い出す。
さて、最近になった山口智子や鈴木保奈美、そしてこの映画の中山美穂と、ずいぶんと以前のトレンディドラマのヒロインたちがスクリーンやテレビに復活してきている。
中山美穂がスクリーンに蘇ったのは、2010年の映画「サヨナライツカ」。そして、今回の映画「新しい靴を買わなくちゃ」が復帰二作目と思う。私の手元にあるアイドルだった頃の中山美穂から20年もの時間が流れているが、より魅力的になっている。
映画「新しい靴を買わなくちゃ」は、わずか三日間のパリでの恋が描かれている。まさにファンタジーだが、それをとてもナチュナルに魅せてくれる中山美穂は、とても魅力的だった。私の思い出にある凱旋門やエッフェル塔が、美しくスクリーンに登場し彩りを添えてくれている。「あなたは死ぬ前に、愛したことと愛されたこと、どちらを思い出しますか」との、「サヨナライツカ」の映画の台詞が蘇ったもした。
この映画「新しい靴を買わなくちゃ」の脚本・監督は北川悦吏子。そう、山口智子のテレビドラマ「ロングバケーション」の脚本家であり、トレンディドラマはお手のものだ。2時間、甘い恋とパリの思い出に浸った。
ニニキネアワー;わずか400円でケーキ&コーヒーが楽しめるのは嬉しい
私の親しくしている友人は、そのブログで「ガストを書斎」といつも書いている。私は自宅を建てる際に、書斎に拘った。そして移動式書架も作り付けた。片側には8段の書架4本、もう片側には移動式の書架5+4本が並んでいる。この部屋の基礎はとてつもなく頑丈に創っている。この部屋には、家族も入っては来ない。まさに、自分だけの部屋としている。
そんな書斎はあるものの、近年はとりわけ日中にはカフェで本を読むことが少なくない。それは息抜きでもあるのだが。その書斎代わりとするカフェは、今ではエスプリや広榮堂、そしカフェ・コムサやスーリーラセーヌ等のスイーツのお店だった。
それに最近加わったのが、ニニキネだ。友人との語らいの時間として、ランチで利用させてもらったが、そこでニニキネアワー(開店・現在は10時30分から14時まで)があることを教えられた。サロンでプティガトー一個を注文すると、コーヒーのカップサービスがある。
そこで私も昨日、ニニキネアワーを楽しませてもらった。昨日はモンブランをお願いした。すると備前焼作家の藤原史暁さんの作品である備前焼のお皿に盛りつけられたモンブランなどが運ばれてきた。勿論コーヒーもだ。これで、400円は格安だ。とても嬉しい。これからも、ニニキネアワーを活用させてもらおうと思っている。
ところで、そんなニニキネで昨日読んだのは、落合恵子著『自分を抱きしめてあげたい日に』(集英社刊)だ。この本の「あとがき」で、著者は「非情で残酷な時代と社会を、わたしたちひとりひとりは生きている」と書いている。そうした時代と社会の中で、落合恵子は「『孤独』の時を大切にすることで、『孤立』を超える新しい生き方」が提起している。落合恵子のいつもながらの優しさと強さに溢れた文章に心癒やされた。ニニキネの美味しいケーキとコーヒーに、そんな心と体に温かさを加えてくれた。