記録映画作家の羽田澄子監督作品「嗚呼満蒙開拓団」を観た。今衝撃を受けて言葉がない。実に心に残る、素晴らしい作品だった。満蒙開拓団の人たちが、日本への逃避行の中で、実にたくさんの方々が亡くなられている。また足手纏いとなる年よりや子どもを見捨てざるを得ない状況が画面の中で語られる。
私も引き揚げ者だ。映画の中で、1ヶ月かけて山中などの逃避行した場所へ、今車で4時間で到着するという場面がある。我が母も、昼間は小屋などに隠れ、夜に山中などを歩いたと聞いた。泣くと見つかるからと、大変だったとも聞いた。よく途中で、生まれたばかりの私と兄を殺したり、捨てないで、連れて帰ってくれたと、両親に心から感謝した。
是非、この映画を岡山で上映したい。一人でも多くの人に観て欲しいと考えている。
それにしても、羽田澄子監督が、少しだけ体調を崩されて、湯布院に来られなかった。是非とも、お会いしたく思っていただけに残念だ。