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肉食の系譜
ダイノワールド2015ヨコハマ恐竜博 (2)
2006年にも見たケラトサウルス対タニコラグレウス。この恐竜博にはアロサウルスが4体、ケラトサウルスが3体も登場する。
3体のケラトサウルスのうち、このジャンプしている亜成体だけ、手の指骨の数が違う。ケラトサウルスの手は完全には知られていない。この亜成体では第2指と第3指が同じくらいの長さになっていて、指骨式が2・2・3・1であった。他の2体(アロサウルスにやられている子と最後の大型のやつ)は指骨式が2・3・4・1であった。特に最後の大型のやつは明らかに第3指が最も長くなっていた(ヘレラサウルスのように)。これは何らかの情報を反映しているのだろうか。それとも大した意味はないのだろうか。
ヘスペロサウルスの雄姿。装楯類もステゴサウルス、ガルゴイレオサウルス、ポラカントゥス(模型)とまあまあ来ている。
タニコラグレウスのような基盤的コエルロサウルス類は、意外と見る機会がないですね。私はコエルルスも見たい。復元骨格はあるんでしたっけ。
こんな所にマジュンガちゃんが。マジュンガサウルスも複数のバージョンがあるんですね。この復元キャストは初めて見るが、数ヶ月前に描いたイラストとたまたまポーズが似ている。後肢は短いが、原始的だからではなく何らかの目的に適応した結果ということはないのだろうか。狭いところに逃げ込むネズミ類を追跡するイタチ科のように、小型の獲物を狙うために体高が高くない方がよかったとか。
このマジュンガサウルスは、前腕を曲げた上に手の指にカギ爪がついている。これは2011年以前に作られたのか、「カルノタウルスの手を参考にした」ということか。まあ完全に否定はできないが、2012年のマジュンガサウルスの手の研究からすると、あまりありそうではないと思われる。あと下顎の幅は少し開きすぎのような気がする。顔の表面のごつごつした彫刻sculptureが良いです。
この顔は‥ジェーンか。ジェーンとして展示された骨格とは別に、ナノティランヌスがあるのかな。「ナノティランヌス全身骨格」は初めてであるが。「モンタナの格闘恐竜」とジェーンの顔は似ているような気がする。これはティラノサウルス科ならではの正統派の美しさですね。
「ティンカー」は顔が高い位置にあり、あまりいい写真は撮れなかった。ティーンエイジャーの年齢とあるが、頭骨の特徴からするとほぼ成体の顔のようである。
このアロサウルス対ケラトサウルスは、肉食恐竜好きなら泣いて喜ぶような展示物ですね。これはすごい。この眼窩がちょっと縦長のアロサウルスも初めて見るが、顔の幅が狭いのがいい。私はしばし見入ったが、多くのお客さんはあまり時間をかけずに流れていった。
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