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サルミエントサウルスとギガノトサウルス



いろいろ難があるが、このへんから。
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サルミエントサウルス練習



竜脚類を描いたことがないので練習。
なぜ竜脚類をやっているのかというと、最近オーストラリアのディアマンティナサウルスの頭骨が記載され、その論文を見るとティタノサウルス類の頭骨が結構蓄積されてきているのがわかったから。

サルミエントサウルスは胴体がないので、最も近縁なディアマンティナサウルスを参考にしたいが首の長さはわからない。頭骨は派生的なティタノサウルス類とブラキオサウルス類などの中間的な特徴を示すらしい。
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ネメグト層は白亜紀末かもしれない


年代測定法なので古生物学というより地質学なのですね。このレーザー励起?マススペクトル等の分析技術を含めて地質学を知らない者が紹介すべきではない。恐竜に関係するので一瞥しただけである。

モンゴルのゴビ砂漠のネメグト層は、タルボサウルスやテリジノサウルスなど多数の恐竜化石を産する重要な化石産地であるが、絶対年代が定められていなかった。他の地層の脊椎動物相などとの比較から、相対年代としてカンパニアン末期ないしマーストリヒティアンといわれていた。恐竜の図鑑にもタルボサウルスは、北米のティラノサウルスよりも少し古い時代の動物です、と書かれている。

今回の研究で岡山理科大学の田辺らは、ネメグト層の年代測定を行うため、5本のタルボサウルスの歯化石を用いて、そのアパタイトのU–Pb同位体、希少元素分析などにlaser-ablation inductively-coupled plasma-mass spectrometry (LA-ICP-MS)という方法を組み合わせて解析した。その結果、最も保存の良い(二次的な元素分布の変化の影響を受けにくい)サンプルから、66.7 Maという値を得た。これまでの他の地層との比較による知見と照らし合わせると、ネメグト層の年代はマーストリヒティアンと考えられた。6600万年といえばほとんど白亜紀末期であり、北米でティラノサウルスやトリケラトプスが生息していた時代と変わらないことになる。タルボサウルスやデイノケイルスも、「最後の恐竜」だったのかもしれない。

恐竜アーティストとしては、モンゴルにおける恐竜時代の終焉に、タルボサウルスを描いてもよい、くらいのものであるが、ティラノサウルス類の進化史のシナリオには影響があるのかもしれない。ダスプレトサウルスに似た祖先が、北米からアジアに広がり、そこでタルボサウルスを生み出した。その後北米に凱旋したものがティラノサウルスになった、という説もあった。時代が同じくらいであれば、あくまで北米に留まって進化したのがティラノサウルスとも考えられる。ダスプレトサウルス・ホルネリのようなものからより直接に進化した可能性が高まるのではないか。



参考文献
Myu Tanabe, Kazumasa Aoki, Kentaro Chiba, Mototaka Saneyoshi, Shota Kodaira, Hirotsugu Nishido, Buuvei Mainbayar, Khishigjav Tsogtbaatar, Shinobu Ishigaki (2023)
Apatite U–Pb dating of dinosaur teeth from the Upper Cretaceous Nemegt Formation in the Gobi Desert, Mongolia: Contribution to depositional age constraints.
Island Arc Volume32, Issue1, e12488 https://doi.org/10.1111/iar.12488
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サルミエントサウルス



Copyright 2016 Martínez et al.
A: ギラファティタン、B: アビドサウルス、C: サルミエントサウルス、D: ネメグトサウルス、E: ラペトサウルス、F: タプイアサウルス。

サルミエントサウルスSarmientosaurus musacchioiは後期白亜紀セノマニアンからチューロニアン(Bajo Barreal Formation)にアルゼンチンのパタゴニア中部チューブート州に生息したティタノサウルス類で、2016年に記載された。ホロタイプ標本は関節したほとんど完全な頭骨と、部分的な頸椎である。
 Bajo Barreal Formation の脊椎動物相は、やや古いパタゴニア北部のネウケン州のCandeleros Formation(ギガノトサウルスを含む)とよく似ているという。種不明のカルカロドントサウルス類の化石も見つかっている。

サルミエントサウルスの特徴は、眼窩が大きくその長径が頭骨長の40%に達すること、上顎骨と涙骨の関節が複雑で、涙骨が上顎骨の上行突起を挟み込むようになっていること、三叉神経の3つの枝がそれぞれ異なる神経孔から出ることなど9つある。その中で面白いのは、前上顎骨歯は垂直で、上顎骨歯は前傾procumbentしており、歯骨歯は後傾recumbentしていることである。このような歯の方向の組み合わせは、どの竜脚類でも知られていない。ディプロドクス、カマラサウルス、エウヘロプスでは上顎骨歯も歯骨歯も前傾している。これは化石化の過程での圧力によるアーティファクトではないかとも考えられるが、前上顎骨歯は垂直に保ちながら、上顎骨歯を前傾させ、歯骨歯を後傾させるような圧力は想像しにくいと述べている。また周囲に歪みや損傷はみられないという。

眼窩の大きさについては、ブラキオサウルス科のギラファティタンで21%、ブラジルのティタノサウルス類タプイアサウルスでは20%である。前期白亜紀のティタノサウルス形類アビドサウルスは35%で、サルミエントサウルスの大きさに最も近い。

サルミエントサウルスは、後頭顆の角度や三半規管の形状から、ディプロドクスなどと同様に吻を下方に向けた姿勢をとっていたと考えられた。このことから比較的丈の低い植物を採食していたと思われた。Bajo Barreal Formationからは針葉樹とともに被子植物の花粉の化石が発見されている。セノマニアン期は一般に被子植物が広がり始めた時期とされており、サルミエントサウルスもこれらの被子植物を採食していたと考えられた。


参考文献
Martínez RDF, Lamanna MC, Novas FE, Ridgely RC, Casal GA, Martínez JE, et al. (2016) A Basal Lithostrotian Titanosaur (Dinosauria: Sauropoda) with a Complete Skull: Implications for the Evolution and Paleobiology of Titanosauria. PLoS ONE 11(4): e0151661. doi:10.1371/journal. pone.0151661
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メラクセス8



何か訴えたいメラクセス。メラクセスが訴えたいのは次のどれでしょう。

1)財源は国債で問題ないのに、なぜ社会保険料?しかも選挙が終わったら増税する気だろ?
2)富裕層は肉を食うから貧乏人はコオロギでも食ってろって?日本人の食に対するこだわりをなめんな。
3)マイプがなんだ。南米の覇者はギガノトサウルス族だ。
4)歯を出したい。
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