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恐竜復元の世界2009

 東京・丸の内の丸善で開催された小田隆・徳川広和両氏の「恐竜復元の世界」に行ってきました。ゲストの真鍋先生を交えて、3人の豪華な顔ぶれでのトークショーは大変楽しく、充実したひとときを過ごせました。小田先生は豊橋のエドモントサウルスの原画を例に、恐竜復元画ができるまでの解説でした。素人としては、そもそもデッサンの段階で、どのようにして実際に見たことのない動物をいろいろなポーズ、動きで描けるのかという点に興味があります。現生の動物なら動物園やビデオ映像などで実際の動きを観察しスケッチすることもできるでしょうが。

 今回の幕張では、デルタドロメウスがアベリサウルス類と書いてあったのが気になりました。頭骨はなく、前肢、後肢とも非常に細長い(従来はコエルロサウルス類の原始的なものと位置付けられていた)のに、どうしてアベリサウルス類になった?のかということです。これは、他の獣脚類の系統解析をするためにデルタドロメウスを含めて解析したところ、デルタドロメウスがアベリサウルス類に振り分けられた、ということのようですね。どういう形質をもってアベリサウルス類に近いことになったのかは、データマトリクスを見ないとわからないということです。おそらく脊椎骨かなと私は予想しますが。今回の恐竜博は他にもいろいろ疑問点がありますが、そのうち調べられるものは調べてみたいと思います。
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