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肉食の系譜
2018福井 特別展2回目
夏休みにひととおりは見たが、混雑していたためどうも落ち着いて見られなかった。秋の連休に紅葉を見ながらバーベキューとか温泉めぐりなどの習慣がないので、もう一度行ってきた。
夏休みに比べればはるかに空いていたので、ゆっくり見ることができてよかった。
前回撮らなかった突進するカルノタウルス。
今回特に良かったのは、ネオヴェナトルの実骨をゆっくり観察できたことである。
カルカロドントサウリアの特徴の一つは含気性にある。含気性が腸骨にまで及んでいるのはネオヴェナトルとアエロステオンの特徴であった。
前上顎骨と上顎骨の内側面。メガロサウルス類と似て、上顎骨は前方突起が長く、前上顎骨の形からも吻の先端が斜めになっていることがわかる。歯間板は癒合している。
前上顎骨の内側面(関節面)がじっくり観察できた。前上顎骨の前縁の稜と溝が背腹で逆になっている(左右非対称)ことはネオヴェナトルの特徴である。写真では難しいが白い文字が書かれている部分の外側あたりで、恐らくこれだろうという部分が確認できた。モノグラフを読んだのはずっと前であるが、記憶に残っているのは過去の記事を書いたためである。
リムサウルスは胃石のほか、手の指を観察しようとしたが、小さくて今ひとつよくわからない。しかし素晴らしい化石ですね。
ズオロンの頭骨。方形頰骨は折れているようだ。方形骨の方形骨孔に特徴があるが、後方からでないと見えないらしい。鼻骨はないが、同じ地層から出たグァンロンとは、外鼻孔の角度などで区別される。
アンキオルニスの一種。これは四肢の長さなど全身のプロポーションが分かりやすい、妙に鮮明な化石だと思った。
ティアンユーラプトルもものすごく貴重な標本ですね。
魚食性とすると、このポーズで疾走することはあまりないような。カルカロドントサウルス類から逃げているところか。ディスプレイの踊りかな。
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