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恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス展(2)



ツァーガンもどきのヴェロキラプトル全身骨格。ときどき見るが、この復元姿勢は、肩帯の位置や腰帯の角度など、これでいいのだろうか。少なくとも足の運びが不自然な気がするが。ヴェロキラプトルの良い復元骨格はあまり見ないような。



今回、「角竜と共に生きた肉食恐竜‥‥」ということで、コスモケラトプスなどのユタ産の新種が来るからには、おそらくテラトフォネウスがいるだろうと予想したが、その通りであった。2012年の幕張以来、2回目である。幕張の時はスポット照明の関係で、光がにじんで良い写真が撮れなかったので、ありがたい。これも完全な頭骨や全身が出ているわけではないので、復元した姿であるが。顔は、どうも当初のイメージより長いような気がする。成体の方がより特徴的でいいかもしれない。

今回は脇役のティラノは、いい角度が撮れなかったが、4コママンガのような「トリケラトプスの食べ方お作法」はちょっとシュールな感じがした。首を引きちぎるって、ティラノ目線からみるとなんということはないが、トリケラトプスの立場からみると、R15指定の残虐シーンですね。



おみやげは図録の他、角竜展の記念にこれを購入。なんとゼノケラトプスだそうです。ノアハートクラブというメーカーで、角竜の珍しい種類を出しているようですね。コスモケラトプスやディアブロケラトプス、ユタケラトプスもありました。特別展のショップではなく、博物館のレストランフロアのショップにありました。



ついでに常設展示も見たところ、恐竜に関しては古き良き時代の面影を残しているようです。アメリカ自然史博物館のオルニトレステスがここにいるとは。



リカエノプスもいた。


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恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス展(1)


テーマもはっきりしているし、質の高い恐竜展でした。タイトルはやはり「角竜類の進化史」ではダメで、「恐竜戦国時代の覇者!」なのでしょうね。
 角竜は詳しくないので、気楽に素直に?見学できて勉強になった。なるほどセントロサウルス亜科は北方系で、カスモサウルス亜科は南方系なんですね。ただケラトプス類がララミディアに進出するあたりの、地図と系統図を一枚で表したパネルは、関係者が非常に工夫して作り込んだと思われるが、やはりアミダくじのように線が交差するのは見づらい。


フリルの角の多様性に関して、この解説図はわかりやすくて良かった。あ、スティラコは撮り忘れた。。

各戦国武将の勇姿がずらりと並んだカンパニアンあたりの所が目玉なのでしょう。多様性がある方が楽しい。天下統一が良いことのようにとらえているが、角竜類というグループとしては多様性が低下するわけで、それは良いことなのか?多様性は繁栄の指標の一つではないのか。まだ図録を読んでいないのでよくわからないが、他の種類が滅びた地域にトリケラトプスが進出できたのでは?



セントロサウルス亜科とカスモサウルス亜科の区別は、角に惑わされずに、解説にもあるように吻の形(高さ)を観察するのが一番あてになるように思えた。


初めて見るものが多いなか、このナストケラトプスが印象深かった。バッファローのようですね。




このユタケラトプスの角張ったデザインがなかなか良いのではないか。目の上の角の間が盛り上がっているのですね。


コアウイラケラトプス。スペイン語ではhを発音しないが、ローマ字綴りを憶えるためには、コアフイラにしておいた方が憶えやすいかも。

前肢の姿勢は、プロトケラトプスが側方型で、トリケラトプスは下方型とすると、どこから変化したのでしょうね。中間型を経て徐々に変化したのか、ある所から急に変わったのか。
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