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浅草でトロオドンは死んだ教室



しょうがないな、更新の停止を停止。。もともと不定期更新だからいいか。

夏休み中ずっとトロオドン類やっていた者が、トロオドン教室に参加しないわけにもいくまい。ということで行ってきましたが、面白かったです。参加者が多く、大盛況でした。
強いて言えば、初参加の人もいるでしょうから、中には「トロオドンがなくなってラテニヴェナトリクスとステノニコサウルスになった。」こと自体を知らない方もいたかもしれず(多くの人は知っているとは思うけど)、最初のイントロで、そのくだりについて一言説明があってもよかったかなと、後で思いました。

珍しく羽毛の全身像から始まり、途中でアンキオルニスの羽毛の解説などを挟んで、羽毛についての表現が欠かせないという点が復元教室らしくてよかったですね。

頭骨は、カイネシス(鳥類にみられる顎を開けた時の頭骨の可動性)の文献は知らなかったので、ためになりました。私だったら骨学的特徴を1つ1つ説明したくなるところですが、それは学問そのものであって復元の話ではないし、興味を持つ人は少ないでしょう。まあトロオドン類の歯列の特徴(異歯性と密度の違い)についてはもう少しあってもよかったですね。

あと後肢の風切羽については、白亜紀前期の小型の種類が足に長い風切羽を持っていたからといって、大型で地上性のハンターとなった後の種類もそうだとは限らないだろうと思っていたので、その点は意を強くしました。走るのに邪魔なものは、むしろ速やかに退化する方が自然な気がする。

鳥類に最も近いグループではあるが、早めにあきらめて木から降りたのか、尾が曲がるとか前肢が短めで一般獣脚類らしい特徴も備えているところが、一つの魅力かもしれない。
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