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2006年東京ミネラルショー

たまには写真でも載せた方がブログっぽくなるのではないかと。
今年も池袋サンシャインのミネラルショーに行きましたが、ほとんど買いませんでした。

kikoのタルボ頭骨頚椎付き、87万円。どこかの社長さん?が商談に入っていました。kikoのブースにあった少し小さいのが51万円。カタログを見せてもらいましたが結構いろいろありますね。持ち帰れるパンフレットを作ってほしいです。タルボは美しいです。

これもkikoのディロング復元模型。NHKの方が強そうですが、胴体が小さく華奢な感じは出ています。


スピノサンタ。この手のイベントならではの微笑ましい光景。クリスマスには世界各地で獣脚類が食べられますね。
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シティパティ1


 1924年にオズボーンが記載したオヴィラプトル・フィロケラトプスの模式標本は、頭骨の保存が悪く断片化していたため、とさかがあったらしいがどのような形状だったかわからないという。過去には別のオヴィラプトル類の頭骨がオヴィラプトル科の典型として紹介され,学術論文にもオヴィラプトルとして掲載された。また巣とともに発見されたオヴィラプトル類のいくつかの標本は、正確には「オヴィラプトル科の一種」であるのにオヴィラプトル属としばしば混同された。(これは後にシティパティと記載された。)そのため従来オヴィラプトルとして描かれた復元図,模型などのほとんどは、実際にはシティパティの標本に基づいているという。
 現在では、従来オヴィラプトルとされてきた標本の大部分が,オヴィラプトル科の他の属に割り当てられてしまい,オヴィラプトル属自体は特徴がはっきりしないことになってしまった。本来のオヴィラプトル属は吻が長めで比較的原始的な種類であったらしい。頭骨全体にわたる高いとさかをもつ種類オヴィラプトル・モンゴリエンシスは、リンチェニア・モンゴリエンシスとなった。巣の上での抱卵姿勢で発見された低めのとさかをもつ種類は、2001年にクラークらによりシティパティ・オスモルスカエと命名された。さらに、前方に傾いたヒクイドリのようなとさかをもつ有名な標本は、シティパティの一種Citipati sp.または別属unnamedOviraptorineとなった。シティパティはオヴィラプトル科の中では最も大型で、卵もオヴィラプトルの卵より大きい。

 マニラプトル類の中の1グループであるオヴィラプトロサウリアにはアヴィミムス(科)、カウディプテリクス(科)、インキシヴォサウルスなどの他に、北アメリカのカエナグナトゥス科とモンゴルのオヴィラプトル科が含まれる。オヴィラプトル科はオヴィラプトル亜科(オヴィラプトル、リンチェニア、シティパティなど)とインゲニア亜科(インゲニア、コンコラプトル、カーンなど)に分けられる。
 オヴィラプトロサウリアの共有派生形質として、前上顎骨の腹側縁に鈍鋸歯状の突起がある、U字状の下顎結合,下顎(歯骨)に歯がない、恥骨の先端の前方の突起が後方の突起より大きい,などがある。そのうちオヴィラプトル科は前上顎骨や頭頂部の骨が含気性である、上顎骨の腹側縁と頬骨の腹側縁が約120度の角度をなす、下側頭窓が大きく四角く眼窩と同じくらいの長さ、恥骨の長軸が前方に曲がっている、など多数の形質を共有する。オヴィラプトル亜科では頭頂部に沿って含気性のとさかが発達している。
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