tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

モロッコ・シェフシャウエン(シャウエン)

2019-01-14 21:48:58 | プチ放浪 都会編



北アフリカ、スペインと隣接する国モロッコの中でも、「青い街」として有名な観光地。ベルベル語で「角」の意味である角のような2つの山に挟まれた町だ。
ぼくの記憶が正しければ、山は東西に並んでいる。その中腹に造られた町のメインストリートも東西に延び、メインストリートに繋がる小さな脇道は南北を結ぶ。
したがって青く塗られた脇道は、太陽が頭上にある時間帯だけ光がさすことになる。

当然ながら時間とともに光は変化する。道に光があふれる時間帯に写真を撮る時には、思いっきり性格の明るい女性を絞りを開放しハイキー調で撮るのもいい。夢を見るような幻想的な写真が撮れる。一方、道に光が回らない時間帯はそのフラットな光を利用してローキー調で。しっとりとした女性らしい写真が撮れる。
なお、日没後から日の出までは、白色の強いLEDが道を照らす。思わぬ光の反射でこれもまた幻想的な写真になると思われ。。

町がなぜ青でぬられているか・・・いろいろと調べたがよくわかっていない。ただ、アラビアンナイトにあった賢い女性の話を思い出す。盗賊に後をつけられて、家のドアにチョークでマークを記された男の妻は、そこらじゅうの家のドアに同じマークを記す。あとで盗賊が押し入ろうとしてもそこら中に同じマークがあって家を特定できなかったという話。
8世紀から15世紀にかけて、イベリア半島でのレコンキスタ(国土回復運動)によって大勢のユダヤ教徒が故郷を追われこの地へやってきた。ムスリムの世界はよくわからないが、互いに同じであることを確認すれば安心できるのかもしれない。

どこまでも続く美しい青い迷路。同じ入口から入っても、違う場所に出てしまう。迷うことが幸せに感じられる場所。