tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

迷路のサスティナブル・シティ

2019-01-24 21:55:23 | プチ放浪 都会編



マラケシュの迷宮のようなスーク(市場)の片隅で、アラビア商人に声をかけられたチャイニーズ・ガールがやり返していた。

 I know the price of that,,,because it is made in China.

さすがの百戦錬磨のアラビア商人も、これには返す言葉がなさそう。渋い顔でチャイニーズの娘を見送る。

マラケシュのメディナ(旧市街)には、世界最大とも呼ばれるスークが広がる。網の目のように張り巡らされたスークの迷路。路地から路地へ、四方八方に路地が広がり、すぐに方向感覚を失ってしまう。どこまで行っても同じような小さな店がいくつも並び、熱気がムンムンあふれてる。

日用雑貨からお土産品まで何でも売っているが、同じようなものを売る店は特定の通りにかたまってることが多いようだ。だから、何かを買う目的があって探している時は、店による値段の違いがわかって便利かもしれない。逆に店側からすると、同じものを売る店が集まることによって集客ができるのだろう。
生鮮食料品の店なら、なじみの客をつかむことで売れ残りを調整することも可能だろう。お得意さんには値段で差別化を図り、他の店に客を取られないようにする。同時に売れ残りをできるだけ減らせもする。個人経営の小さな店だからできることだ。

マラケシュ市内には大型のスーパーマーケットもある。ただし、こちらは品質の高い高級品専門店。モロッコの人たちは賢く使い分けをしている。

スークの小さな店への卸は、地元の生鮮食料品を除けば、ヨーロッパから船で運ばれる商品が多い。かつてのシルクロードを通って陸路でアジアから運搬されたものなのだろう。時代が変わっても品物の流れは基本的に同じだ。

かつて、アラビアの行商人たちは、各地の金持ちたちの満足度に応じて品物の価格を決めていた。お金持ちには高い値段で売ってたわけだ。今もそれは変わらない。
客の満足度に応じて値段を提示する。高い値段を提示されたら、それはきっとお金を持ってると思われてるに違いない。見くびられるよりもマシかも。値段交渉で「勝った・負けた」で一喜一憂したくはない。
こちらの買う気のないそぶりに、値段を大きく下げてくる店はごめんだ。なによりも信用が置けない。商取引は信用が基本なのは昔も今も変わってない・・・なんてね。。