エベレストの麓には、エベレスト登山のサポートを生業にしている人たちが暮らすシェルパ村がある。登山は他のスポーツと比較して死亡率の高いスポーツだ。山岳ガイドは、山の事故を防止して安全に登山客を目的地までガイドする重要な仕事だ。
自分の安全を確保することはもちろんのこと、ガイドをする登山客の命を預かる責任がある。
そのため、山岳ガイドは山についての深い知識や高度の登山テクニックがかかせない。エベレスト街道のトレッキングをサポートのガイド場合、最初はコックや登山客の荷物を運ぶポーターから、登山知識や体力、自国語以外でのコミュニケーション能力を身に着けてガイドに昇格することとなる。ガイドは国家資格なのだ。
実際、砂利道の土ぼこりが舞い上がる下り坂で、慣れないぼくらは何度か浮石に足を滑らせてしりもちをつきかけたが、彼らは決して足を滑らせることはなかった。常に安定した足取りでぼくらのトレッキングに付き添ってくれた。
標高3800mのシャンボチエの丘から無事に戻ってきたとき、ぼくらのサブガイドは自宅に招いて昼食をごちそうしてくれた。トレッキング・ツアーのコック出身だったという彼は、ぼくらのリクエストメニューに応えて、彼の奥さんとともに手早く調理してくれた。トレッキング中はガイドたちとは一緒に食卓に着くことはなかったのだが、帰ってくればもう親しい友人の間柄。お金のしばりもない。みんなで一緒に彼が作った料理を会食。
ただもう。彼らガイドたちの食事の量に驚かされる。見た目、どんぶり2杯分の大盛ごはん。しかも、信じられないスピードで平らげていく。それほど、高所トレッキングは過酷でエネルギーを必要とするのだろう。
・・・ぼくも運動をしていた高校時代は、何杯でもご飯が食べられたものだったが、今は無理。すぐに脂肪にかわってしまう。
高所トレッキングの成功を祝って、近所の人たちが彼の家に押し掛けてくる。ぼくらが失礼したあとは、家に入りきれないほどの人が集まっていたようだ。近所中が無事の帰還をいわっているのだろう。そんな素朴さがたまらない。
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