彦四郎の中国生活

中国滞在記

福建師範大学倉山校区(キャンパス)②―外国語学部日本語学科―

2015-11-20 18:38:49 | 滞在記

 私の宿舎から歩いて20分あまりすると、福建師範大学倉山キャンパスの正門に着く。けっこう重い鞄を持ちながら、外国語学部のある建物まで さらに10分を歩く。11月中旬を過ぎても、福州はけっこう暑い日が続く。天気が、曇りや雨でなければ30度前後。3階にある教員控室に着くと、汗ばんでいる。雨や曇りの日は、23度前後くらいになる。しかし、湿気がまだ多い。夕方から早朝までは、かなり涼しくなる。
 正門を入ると、「文化楼」という文学部などの建物が正面に見えてくる。

 体育館や市民に開放されている運動場を見ながら、文化楼の近くまで行くと、大きなカジュマルの大木。木陰が涼しい。ここから、右手方向には科学会堂という大きな建物まで、広くて長くゆるやかな坂道が続く。

 科学会堂に行く坂道は行かずに、文化楼を左手方向の坂道を上ると図書館がある。さらに、歴史を感じる建物群が続く。大きな樹木の上には栗鼠(りす)が見えることもある。学内でたたずむ老人たちの向こうに、いつもよく利用するコピー屋さんがある。A4版を35枚コピーして2.5元(約50円)だから、1枚が約1.5円と安い。

 化学楼の前に、書物を広げているギリシャ風の女性像。情報学部や行政楼の西洋風建物を通り過ぎて行く。いろいろな歴史性を感じる建物群の前を歩く。

 ようやく、外国語学部のある建物に着く。宿舎から徒歩30分ほどかな。自転車がほしくなる。歴史的に有名らしい人物の石像や書物の石像。そして、5階建て西洋風の外国語学部の建物。3階と4階の教室で授業を担当している。
 外国語学部の前身創立も、1907年。現在、英語学科と日本語学科、及び 対外中国語学科の学科がある。外国語学部の学部生は約1100人。そのうち、4分の1の約250人ほどが日本語学科の学生である。(1学年が約55人で、2クラス<1クラス約27人程度>ある。)  大学院生は、学部全体で100人ほど。日本語学科の院生は約20名がいる。日本語学科の教員は、中国人教員18人、日本人教員3人の合計21人と、かなり多い。
 学部生の教科としては、「総合日語1〜5」、「読解」、「聴解」、「高級口語」、「日本事情(日本概況)」、「日本語書作(作文)」、「日本古典語法」、「日本近現代文学選読」、「日本新聞読解」、「日本語文法」、「翻訳」、「日本文化事情(文化概論)」、「実用文日本語」、「通訳」、「日本文学史」などの授業教科などがある。かなり多彩な授業が存在していると思う。さらに、「論文演習」の授業がある。中国の大学には、約300の大学に日本語学科があるといわれているが、ここはかなりレベルの高い日本語学科の一つのようだ。

 授業が終わって、外国語学部の建物の下にある図書館を見る。熱心に勉強している学生たちの姿が見える。

 森の中のような道を通って、文化楼のある建物の中の教室を覗いてみる。階段型の大教室がいくつもある。2時間20分もある昼休み、学生達が自習をしている。お母さんに連れられた小学生の女の子が勉強している姿もみられた。

 文化楼近くのバスケットコートで過ごす学生たち。バレーボールコートでは、地域の一般人たちが、ゲームを楽しんでいた。かなり、地域に開かれたオープンな雰囲気のある大学だと感じる。









 





コメントを投稿