長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

インドと中国のコラボの日

2016-11-18 08:56:25 | Weblog

昨日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」だった。

期待の大型新人が珈琲塾に入門してきた。

まず最初は、「ほうろく」を使って珈琲豆を焙煎するのが、ならわし。

「ほうろくを右手にもって、メビウスを意識してやる」というだけで、みごとに

シティーロースロの豆ができあがって、入れるのは「セミプロ」なので、初心者とは

おもえないおいしい珈琲を朝から飲めた。おまけに、彼女が焼いてくれた「不思議な酒粕パン」を

ご相伴になる。元気な麹がつまっていて、朝ゴパン、みたいな和の風合いがいい。

どちらが生徒か先生か・・・メダカの学校のような卒啄珈琲塾。

木曜日の無茶しぃも、お茶歴が自分より長い面々が煎茶を習いにくる。昨日は

福岡県の星野村の「不思議な煎茶」を、昨日届いたばかりの久保さんの「すすり茶碗」で味わった。

お茶うけは、金沢の「くるみ」。清香室町という風流な名前の老舗のもの。お茶が福岡、お菓子が加賀、

作法が京都で産まれた織田有楽流。大河ドラマで井上じゅんさんが演じているあのかた。

今月は「松休み」をとったので、毎日のスケジュールがタイトで濃い茶。

今日の夜は「一階がダメ中」こと「ダメから始める中国語」で、二階が「インヨガ」

中国とインドのコラボ。毎日、いろんなところに旅してる気分だ。

明日は「満つまめの会」

明後日は「お花のお稽古」と「ちょっとしたお茶会」がある。下では「日曜蕎麦打ち道場」

 

 


これからは「あつもり」がいいネ!

2016-11-17 08:07:56 | Weblog

昨日はお休みだったけど、「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」があった。

加えて、二階では「満つまめの会」があった。二回目。かりすま気功師くん

がきて、気をいれてくれる。会員制ではないけど、知らない人をいれるとややこしく

なるので、顔が見えて、知っている人たちに、月に一度「実験台」になってもらっている。

整体とかもそうやけど、「けいらく」が大事で、ある場所に「ツボ」があり、そこにあたると、いい循環ができる。

ヨガの先生や、書の先生、舞踏家、音楽家・・・・少し「気」を使う人などが、やはり気になるらしく、

気功師とお客さんが、こころふれあい、肝胆相照らす、という、いい気のめぐりができつつあるような手ごたえがあった。

彼は生まれつき目がほとんど見えないので、普通の人より目から入る情報が少ない。その結果、五感の他の部分が

研ぎ澄まされているので、凡夫のわれわれでは見えないものが見える。ハンデを感じさせない明るい性格もいい。

昨日は準備前に珈琲を飲みながら「十牛図」の話になった。禅の世界もかなり勉強されている。

お昼に、天真庵が掲載されてる本が届いた。「おいしい蕎麦の店」(ぴあMOOK)昨日発売で、コンビニや本屋で並んでいる。今朝近くの

セブンイレブンにいったら、5冊も重なっていたので、目だったらいけないと思って全部買った。ぼくが蕎麦を始めて最初に久保さん

が作ってくれた「皮くじら」のそばちゃこが掲載されている。ぼくのそばはまだまだだけど、久保さんの器は、江戸一である、ははは!

そばに「熱もり」というのがある。もともと「せいろ」というくらいなので、熱風であたためてだした歴史もある。

うちには「あつもり」はないけど、これから冬は、「ほっととりそば」が人気で、ざるそばを凌駕する。

6時まで、ほぼ満席の二階の会が終わり、ひさしぶりに「あつもり」を楽しみに、日本橋公会堂へ。

ときどきライブをやってくれる薩摩琵琶の「ももかちゃん」こと、榎本百香ちゃん(もうちゃんは卒業か)

のソロリサイタル。天真庵でなんどもやった「あつもり」を堪能した。もちろん「熱もり」ではない、「敦盛」。

日本人に生まれて知らない人はいないと思うけど、源氏と平家の戦いの歴史の中でうまれて悲しい

物語で、若き武将「平敦盛」のものがたりは、能や歌舞伎でも好んで使われてきた。

彼女は、ぼくのお茶の師匠の娘りんちゃんと東京音大の同級生で、その縁でお茶会と音楽会を

やった、のが「はじまり」だ。

ずばらしい演奏会を「ソロ」でやるという晴舞台に感動して、近くの昔通った店で、5合も飲んでしまつた、しまった。

ぼくも30代の半ばころ、この界隈で家賃が月100万ちょっとの場所で「IT企業」をやっていたことがある。平家物語

のように、昔の昔の話になるが・・・

 

 

 

 


いのちの旅

2016-11-15 09:15:52 | Weblog

「からゆきさん」を読み終え、小学校時代からの友人と長電話をする。

東京へでてきて、すぐにその友達が結婚式をし、その時に司会を頼まれた。

その縁で、本の著者の息子さんと知り合いになった。ぼくの実家のすぐ近くで彼

も作家をなりわいにしている。母親同様、「売れる本」なんかに興味がなく、自分が

やらなければ、消えてしまうようなことを、いのちがけで取材し、いのちを削るおもいで、

原稿のマスを耕している。どこの街にも、記憶の波の中でのみこまれて消えていくような「れきし」が

いっぱいある。そんなことを拾い上げるような仕事をしている人と出会うと、頭が下がる。

昨日は「福の会」だった。毎月熱心に通う女子は、福岡生まれだけど、父親の仕事の関係ですぐに

東京にきて、東京で育った。子供たちも独り立ちし、「自分さがし」の旅を年ニ度くらいしに、帰福する。

必ず寄る場所が、天草とぼくが紹介した「星野村」。天草はからゆきさんでも、なくてはならぬ土地

でもあるし、読み終わった本をバトンタッチした。

今回の「島原蕎麦打ち大会」の帰り、門司港からでる船の時間に余裕があったので、北九州市

にある「いのちの旅博物館」に立ち寄った。都市高速を降りて、スペースワールド近くのそこをめざして

車を走らせた。途中の信号に「春の町5丁目」というのがあった。ぼくが生まれて場所だ。半世紀ぶりにきた。

八幡製鉄所ができ、城下町のように栄えた街の名にふさわしい命名だけど、今は鉄が冷え、

100万都市の座を捨て、世界遺産よろしく街全体が、ある時の記憶の舞台装置のようにガランとした街。

「鉄の街の記憶」という名著があり、それに精しく書かれている街だ。でも最近が「移住したい町」のトップ

クラスにランクされているらしい。

「いのち・・・」では、明治維新の時の関門海峡の歴史・・みたいなことをやっていた。

明治維新というと、関門海峡をはさんだ長州や薩摩隼人が中心で語られているけど、

小倉藩、福岡藩も、いのちがけで生きていた人たちの「いとなみ」があった。

インフラが整い、いろんな街に旅ができるようになった。でも旅行会社とか雑誌のいいなりの

規格品みたいなんでは、わからないようなことをしたい、と

最近思う。「旅は哲」  鉄の街を旅して哲。

明日明後日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

明日はかりすま気功師の「満つ豆の会」もある。これからも健康がいのちばん。

一に健康、二に健康、三四がなくて、五に仕事?

 

 


卵かけごはんを100倍おいしくする方法

2016-11-14 07:21:37 | Weblog

一昨年の12月に「暮らしの実験室・やさと農場」にいった時、あさごはん

に「卵かけごはん」がでた。田舎のおいしい空気の中で、無農薬の野菜のえさをついばみ、

広い小屋にほどよく平飼いされ、しかも男女共学みたいに雄鳥もいっしょで、愛情いっぱい

に育った鳥が産む卵を、そのままでも美味いのに、人が喰うのに、ひとくふうした食べ方を

教わって、その食べ方が天真庵の標準になった。最近「卵かけごはん専用醤油」というのが

あるけど、うちでは「そばのかえし」にしている。ふりかけも、京都から取り寄せるかつおぶし

をそば用の汁にしたものを、細かくして、ひとつはそのまま、もうひとつは、そばの甘いほうのかえしで

佃煮風にして供している。この「ひとてま」が、たかが玉かけごはんを、100倍くらいうまいものにする。

昨日の「蕎麦打ち」の後の「すし」は、いなだと、なんとかいうめずらしいイカをおろして使った。

もちろんマグロや卵焼きなど、鮨の王様も使った。来年の島原の蕎麦&すし会をイメージしながらの

会になった。4人で4合のごはんが、あっという間に空になった。「すし」というのはハレの日にいい。

これから「卵かけごはん」

夜は「福の会」   世の中が大きく動き出した。人間として、ほんとうに自由に生きる、という意義

が問われそうな時代。「福」というのは、田んぼの恵みも、神棚に手向ける、という象形文字から発達したもの。

そんな勉強をこの会でやっている。今日から「新そば」である。大地に感謝しながら、新そばをみなで味わってみたいものだ。感謝。

 


なんとなく鮨を喰う会

2016-11-13 09:01:58 | Weblog

今日は日曜日なので、16時まで営業して、それから「日曜の蕎麦打ち道場」&「なんとなく鮨を喰う会」だ。

今日の蕎麦名人たちはみなベテランで、ベトナムの蕎麦打ちの時もきてくれた。

今年も12月4日(日)に「やさと農場くらしの実感室」にて、蕎麦打ちをお願いされた。

天真庵のHPにリンクしているので、興味のある方はご一報くだされ。

もちろん彼女たちはスケットにきてくれる。先週の「島原蕎麦倶楽部」の発足の時にも、参勤交代よろしく、飛んできてくれた。

さて、来年の3月には、その島原で「蕎麦会」&「すし会」をやる約束を、飲んだ勢いでしてきてしまった。

しまった、と後から思っても、それも何か、サムシンググレートなる出雲も縁結びの神様たちが、

結んでくれたに違いない、と思って、また今日から、「すし」のほうにも力をいれてみよう。

彼女たちは、焙煎もできるし、今流行りの「ドリッパー男子」とは似て非なレベルの珈琲もいれられる。

それに、島原の人たちに「釣り」の手ほどきをされたら、「天下無敵」な女子になることまちがいない。

いろいろ各地で、都会と田舎の熱い交流が深まっていけば、まだまだこの国は大丈夫だ。トランプ

が海の向こうで叫んでも、こちとらは、おいちょかぶでもやりながら、馬耳東風で風雅な境地で遊んでいけるのではなかろうか。

12月も近くなった。説明するまでもない、素敵なライブを3つ用意。「カリスマ気功師くんの会」を「満つまめの会」にした。

2日(金) 国貞 雅子 ソロ LIVE 19時開場 19時半開演

演奏:国貞 雅子(歌・ピアノ)

¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

3日(土) ゆさそばライブ 19時開場 19時半開演

演奏:ゆさ(ヴァイオリン)・しょうこ(ピアノ)・津田りつ子(パーカッション)

¥4,000(蕎麦・珈琲付き)

 

10日(土) 二人のギターライブ 19時開場 19時半開演

演奏:井上 智(ギター)・赤須翔(ギター)

¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


ヨガの後に蕎麦を手繰る日

2016-11-12 08:11:27 | Weblog

今日の夜は「インヨガ」がある。月に二度やっていて、それが終わると蕎麦を手繰り

珈琲(黒豆茶を飲む人も、いる。いや、そのほうが多い?)

昨日は「ぬすみぐい」くんと「のっぽの帽子屋」くんが、珈琲を飲みにきた。

ぬすみぐいくんは、今でているブルータスに紹介されている洋服の作り手で、

のっぽ君もその名が全国区の帽子やさんだ。ふたりとも、押上で制作をしながら、

いろいろな街で出会う人たちに、一点もののこころのこもったものを手渡す、ような

つくりてんさん。共通の友達の「なつきくん」の島原の話で盛り上がった。

南島原の「くちのつ巷焙煎所」では、本日蕎麦打ちが始まる。きっと今ごろ雲仙の

名水を汲みにいっているに違いない。珈琲にも蕎麦にも会う、不思議な水。

「かりすま気功師」くんが、今月中ばから週二回くらい二階で治療をやってくれることになった。

体にいいこと、こころにいいこと、をする人たちが、どんどん集まってくるイメージがある。おかげで

赤いちゃんちゃんこを着ていても、こころは若者な気分の毎日。今日も5時からばんばん蕎麦を元気に打った。

明日は日曜日なんで16時に閉店。それから「蕎麦打ち」&「なんとなく鮨研究会」

島原でおいしい魚を食べた女子たちが、「3月にいった時、それを鮨にしよう」とがぜんはりきっている。

ヨガとか気功とか、禅とか、釣り、とかお茶とか、お花とか・・・みんな「縛られているものからほどく」

というようなイメージがある。都会で生活していると、知らない間に、人間関係とか見栄とかしょーもないもの

に「縛られる」。それを自然とふれうことによって、「ほどく」。「仏さま」はそんな言霊らしい。

ときどきは、自然にふれあい、ほとけさまを感じることをしないと、ブロイラーとなんらかわらない人生でおわるバイ。

 

 


佐賀の酒はうまいね~

2016-11-11 08:29:25 | Weblog

昨日のブログを読んだ知り合いから、佐賀のがばいじいちゃんのもう少しくわしいことを

知りたい、とのショートメールをもらった。昨年の秋まで二年にわたり、月一で「気骨のすし会」

をやってくれたけど、今年の一月に突然召されたので、精しいことは知らなかった。

ただ鮨会が終わった後、カウンターで「鍋島」を飲んでいるとき、この酒の故郷がぼくの故郷、

といっていた。そして、その界隈には酒蔵がずらっと並んでいて、観光スポットのようになっている、

という話を思い出した。鍋島の酒蔵のあるところは、「肥前浜宿」といって、古(いにしえ)の酒蔵の

建物が並んでいて、通称「酒蔵通り」と呼ばれている。なびではなく、長崎の空港から、きまぐれドライブを

していたら、そこにたどりついた。きっと、じいちゃんがよんでくれたんだろう。

温泉と温泉湯豆腐で有名な嬉野(うれしの)には「東一」(あずまいち)という、鍋島とおなじように、

全国区の酒がある。小城羊羹で有名な小城(おぎ)にも、「七田」という銘酒がある。

近頃の酒はワイングラスに入れて、「これうんちくパーチク」とボリボリしながら飲む輩が多い。あの酒オタク

たちに、「地酒は、その土地で飲みなさい」と、いってあげたい。そんな勉強をしたいまじめな左党がいたら、

押上にある「押上文庫」をおすすめする。

東一は、あの湯豆腐で飲むのが最高やし、むつごろうが遊んでいる有明海の横にある鍋島には、むつごろうや、

クチゾコの煮つけや、ガンツケという蟹のアンチョビなんかがいい。酒の上級者コースになるけど、小城羊羹を

食べながら、七田を飲むと、天国が近くなりそうだけど、極楽至極である。そして、この地方の料理にかかせないのが、

「皮くじら」とよばれる、くじらの皮。

今年は有田焼が生まれて400年の節目でもある。ワイングラスでぼりぼりみたいなみっともないことはやめて、

唐津焼きの「皮くじら」のぐいのみかなんかで、一献やりたいものだ。くどいけど、押上文庫には、もってかえりたくなる

「皮くじら」や「まだら唐津」がそろっている。

なつき君の新拠点「くちのつ巷珈琲焙煎所」にも、彼がそばを習いにきたころさしあげた「皮くじら」のそばちょこ

が置いてあった。もちろん、久保忠廣さんの作である。明日はそこで「からゆき蕎麦倶楽部」の幕開け式がある。

歴史的な一ページにきっとなるに違いない。

 


島原の蕎麦会で「いぎりす」を食べる!

2016-11-10 08:17:36 | Weblog

南島原の夜は最高だった。雲仙の温泉で俗の汚れを長い荒し、天草の見える

座敷で宴会。地元のよか男の「やっさん」が昼間釣った「カンパチ」と「水いか」をもってきてくれた。

土産にもっていった宗像の地酒と島原の地酒で、釣った魚と釣りの話をつまみに、やまんごと飲んだ。

わざびは「有東木」のものを、なつき君が用意してくれていた。わさび発祥の静岡のものだ。

押上界隈のカフェは「硯水泉」という富士山の湧水を使っているところが多い。なつき君が毎月

汲んできてくれた奇跡の水。その水源の近くに、わさびのふるさと「有東木」(うとぎ)がある。

新東名から山登りをするように走っていく場所だ。「うつろぎ」という地元の人たちがやっている食堂

は桃源郷みたいなとこ。(話が島原から静岡に脱線している)奇跡の水は、なつきくんからぼっちゃんに

バトンタッチされ、天真庵のそばや珈琲にかかせないものになっている。

あまりに、居心地のいい場所なので、こんな民泊を、都会の人たちにも紹介したいと思い、来年の

3月ころ、口之津の「からふね蕎麦倶楽部」にて、蕎麦会をやることにあいなった。

次の日は朝早く起きて、蕎麦会の準備をして、♪右手に有明海 左に雲仙 馬上ゆたかな美少年 ヨサホイヨサホイ

と島原のお寺に向かう。初めての場所で蕎麦を打つのは、即興、めいていてウキウキするものだ。

お茶もそうだけど、自分のところでやるのは道具や掛け軸や花器など、使い慣れているけど、よそでやる

時は、いろいろ融通無碍の世界を自由自在にこなさないとうまくいかない。そこがおもしろく風狂である。

蕎麦打ちを真剣に見ている親子がいた。島原の地産地消のイタリアンのシャフのIさんだ。

今回の縁をつくってくれた若きカリスマシェフ。(そばのお弟子様が東京からわざわざこのお店にいった時、

お寺の住職が隣に座った、という奇妙な縁)

手つくりのハムと「いぎりす」を持参してくれた。福岡の「おきゅうと」みたいな、海藻でつくったそげなもの。

蕎麦会の後は、島原を散策して、カリスマシェフのお店へ。どうせばれるので、いうけど「ペシコ」というお店。

東京にあったら、超繁盛店になること間違いないが、地産地消の精神が筋金のように一本背中に通って

いるので、「ここにあるからよろし」と思う。早川の「ながや」に似ていると思っていたら、ながやくんからメールが

きた。(きっと、におったに違いない。うちのお客さんがきた、というお礼メールだけど・・)

東京からきたIT時代からの親友が、5本空にしたワイン代を、かっこよくおごってくれたので、信じられない

ようなお得な「わりかん」になった。彼はこの店も、なつき君とこも気にいって、3月の蕎麦会にも

くるハメになった。もつべきものは、いい友達で、こんな人と旅をするのは、また格別である。

次の日は、ぼくの一番古くて熱心なそばのお弟子さまを空港までおくって、その後たらたら車で

走っていたら、佐賀の鹿島にいった。今年の一月に旅立った「佐賀のがばい鮨職人」のふるさと。

お墓は聞いていないけど、彼のお葬式に献花された小学校の同窓生のことを覚えていたので、そこに

立ち寄って、一礼。末期ガンにもかかわらず、二年もの間、天真庵で月一度、元気な鮨をにぎってくれた。

たくさんの人のこころに残る一刻をありがとう、である。   感謝。

 

 

 


島原で、蕎麦を打ってきたバイ

2016-11-09 07:56:32 | Weblog

年にニ度、福岡の実家の91歳になる父親がかみさんに「松の手入れ」

を伝授してくれている。それで「松休み」と称して、10日くらい休みをとって帰省する。

火曜日に「英語で蕎麦会」があった。フィリピン人をゲットして、楽しい英会話。17勝になるらしい。

それが終わって、車で出発。大阪からフェリーにのって、門司港に朝六時に到着。それから

宗像(むなかた、と呼ぶ。神道や日本古来史にはかかせない場所)の実家につき、簡単なあさごはん

を食べ、「道の駅 むなかた」にいく。ひらめの大きいの(ほんとうに大きいのは、ざぶとん、という)を買い、

鎮国寺(弘法大師が、高野山より前に立てた)にお参りし、松の手入れ。翌日も朝から松の手入れをし、夕方は

妹夫婦たちと夕食。妹は高校時代から毎晩ビールの空瓶を並べる酒豪だったが、さすがに寄る年波で、並の酒飲みになった。

翌日朝ごはんを食べ、島原に向かう。

諫早(いさはや、です)まで高速でニ時間くらい、それから島原半島の旅、ぐるっと一周すると、

海や普賢岳や遠く天草の景色などを満喫できる。

今回は左まわりでいく。千々石(ちじわ)の海の駅で、風光明媚な湾の景色を見ながらちゃんぽんを食べる。

そこからすぐの橘神社にお参り。お社の隣に、くもの巣におおわれた石碑がある。釧雲泉(くしろうんせん)

の石碑である。南画家の大家ではあるが、いろいろな事情があり、この街を出て、長崎・京都・江戸で

活躍するが、一度も故郷にもどらず、53歳の時に、新潟の出雲崎の蕎麦屋で召された。煎茶の世界

ではあこがれの人で、酒・煎茶・釣り・そばをこよなく愛した九州人。なんか他人のような気がしない。

今年6月に、ぼくの珈琲と蕎麦のお弟子さまの「なつきくん」が、口之津(くちのつ、という)

に移住した。珈琲とそばの店「からゆき庵」を準備中。

島原には「島原の子守唄」というのがある。・・・♪なんのなしやら、なんのなしやら 色気なしだよ・・・

というあの子守唄。明治維新あたり、島原や天草の貧しい農家の女子たちが、口之津港から東南アジアなどに

売られていった悲しい子守唄。旧友のお母様が、それを題材に「からゆきさん」を書いたので、頭では知っていたが、口之津歴史民俗

資料館にいって、「なるほど」が腑に落ちていった。「からゆき庵」はそこから車で3分のところにある。

さっそく珈琲をごちそうになる。わざわざ今日のために雲仙あたりまで車で水をくんできてくれた。

床の間には、唐の詩人・張継の楓橋夜泊の掛け軸が飾ってある。寒山拾得を世界に知らしめた詩であり、

寒山が文殊菩薩、拾得が普賢菩薩の化身、つまり普賢岳の近くにある「からゆき庵」にぴったりの軸だ。

そこで久保さんの「珈琲ドリポット」で供される珈琲を飲んでいると、あの詩を思い出した。

客至汲泉烹茶(客の至れば泉を汲んで茶を烹る)

やはり中国の詩人・蘇東坡(そとうば)の詩。ながさきに「しっぽく料理」がある。豚の角煮のことを

東坡肉という。彼が左遷された時によんだ詩に豚の肉のことがかかれていたので、それからこの名前

がついた。

♪長崎から船にのって神戸に着いた・・・・

以前、長崎に出島ができて海外から外国船がくる前から開かれた「口之津港」には、日本が今の日本に

なっていく「一刻」が刻まれている。

 

 

 

 

 


珈琲ドリポットの在庫が底をつき、今はやりのミニマニスト?

2016-11-01 09:10:30 | Weblog

そんな言葉が流行しているらしい。「最小限主義者」とかいって、ものを持たない主義の人たちの

ことをゆうらしい。ときどきそんな人たちの部屋などが雑誌などにでているけど、不動産屋が

「こんなお部屋です」と案内される空っぽの部屋そのもの。がらっとした部屋にゴキブリの死がいが

一個くらいあり、引っ越してきて、それをかたずけ、自分がごきぶりのように一匹そこにいるだけ、という

ような感じがする部屋。なにごとも「原理原則」にこだわりすぎると、いけない。茶道具、蕎麦道具、珈琲ドリポット

くらいは、最低持ちたい。

今日は「英語で蕎麦会」がある。スカイツリーで先生と生徒が待ち合わせをして、外国人観光者らしき

人に「ねえ、いっしょに茶~しません?」と英語で声をかけ、天真庵まで連れてきて、英語で談論風発する日。

15勝4敗ぅらいの好成績で、史上まれな確立でポンビキの記録を更新中だ。

それが終わったら、島原に向けて出発。

昨日も珈琲党の人、二組の方がぼくのクチハッチョーのブログを見て、「珈琲ドリポット」を見にきて、雄持ち帰りになった。

お陰で、「旅用」もなくなり、「あとふたつ・・」になった。英語の先生が買いたいゆうとったので、たぶん、今日で完売するだろう。

どうしても欲しい、という人は、表のショールームに飾ってある「弥七田織部の珈琲ドリポット」やったら売ってあげる。

(売れていると、ついつい強気の言葉がでてくる。謙虚にならなくては、「どうぞそれでよければ、おもちください、か)

6日に島原のお寺で「蕎麦会&お茶会」をやることになった。何人集まるか、とか、わからないけど、ぼくの蕎麦のお弟子さま

も3人集まってくれるので、1000人くらいでも大丈夫。珈琲豆も「なつきくん」が、南島原で焙煎した最高のものをもってきて、

久保さんの「珈琲ドリポット」といっしょに持ってきてくれるので、用意万端整いそうろう、だ。

11月11日から「営業」になります。