そばの師匠から手紙がきた。
いよいよ11月から大分でお店を始める、とのこと。
目白で「翁」を始めて、山梨に移転し、広島の山の中に
雪花山房「達磨」をつくり、多くの弟子を育て(ぼくもその末席にちょこんと坐っている)、
申年なので今年齢(よわい)72歳になるけど、大分の杵築(きつき)に新しい店をつくる。
ほんものの達磨さんの修行はいあかほどの年月を費やしたか知られねど、彼の蕎麦道は
足かけ40年以上になる。「ひとつごと」を究めよう、という人はだれもが哲学者、のような風貌だ。
11月はちょうど「松休み」で九州に帰る時だし、重ねようと思えばどうにかなるけど、オープン
日にいくのもなんだし、今回は予約をみおくることにした。下関でふぐでも食べながら、一献としよう。
こんどのお店は「会員制」だ。会員のカードと千社札のようなものがおくられてきた。そこの「達磨」
という文字は、白井晟一さんの字で、奇しくも天真庵の二階の「生」という字と同じ。ほかに「道」と「胆」
という字があるけど、まだお披露目していない。次のお店ができるとしたら、そこで飾ってみたい。
道まだ半ば、胆もまだ足らず、といったところか。
今日はこれから「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」
明日は「お仕覆」
水木が「珈琲の焙煎教室」&「煎茶のお勉強」