長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

素朴なそばや

2012-06-17 08:25:02 | Weblog
先週、群馬の寒村の温泉宿から帰る途中、素朴な蕎麦屋で蕎麦を食べた。
栃木県の鹿沼にある。まだゴルフをやっていたころ、鹿沼にあるぼうゴルフ倶楽部
の会員だったので、よくでかけた。バブルのころ、3つの会員券を持っていて、毎月
の支払いとプレー代などゴルフにかかるお金が、毎月50万近くあった。
そんなにお金と時間費やしたのに、あまり上手になれなかった。
その鹿沼のゴルフ場は、宿泊施設もあったので、よく泊りにいった。でもその時
は、ゴルフではなく渓流釣りのために泊った。ゴルフ場はゴルフをやりにくる人
ばかりなので、施設内、とくに食堂では、変な目で見られた。
でも視点を変えると、まったく違う世界が見える。ゴルフ場はもともとは、自然豊かな
場所につくられていて、その裏側には、魚がいっぱいる渓流や、小鳥が歌う森があったり、
その土地でしかない風土料理があったりする。「ちたけそば」という栃木の蕎麦に出会った
のも、そんな変人みたいな行動をした成果物だおし、その「素朴なそばや」を見つけたのも、
そんな道程での邂逅だ。

80年になるその「素朴なそばや」(もちろん、これは匿名)は普段は日本料理を供するお店だ。
きまぐれな店主が、蕎麦を打ったときだけ、手作り手書きの看板を出す。「今日は蕎麦を打ったので、昼やってます」
というような看板がでると、前を通るお客さんが「わっ」とかいって、古色蒼然とした日本家屋の玄関を開ける。
日本間には、床の間があり、信楽のうずくまるに、矢羽すすきが上手に投げ入れられている。このたたずまいを
見るだけで、「いい」と気持ちになる。そばは地元のそば粉を二八で打ち、細切りにしたものだ。あぐらをかいて
食べてはいけない、そんな凛とした風味を感じさせる清い蕎麦である。
自分で蕎麦をやるようになってからは、よその蕎麦屋にはいかなくなった。徳に東京の蕎麦屋は
五年で、ほぼ0件。でも毎週のように田舎の方にいくと、昼は「ほぼそば」。やはり自然とともに
ある、のがいい。そんな蕎麦屋でそば前、つまり酒を飲むことをおぼえると、都会で飲む気にはなれない。
東京では、ときどき「江戸一」とか、昔からひとりで飲める店にはいくけど、新しいお店にいくことは「ほぼぜろ」だ。

明日は月曜日。月曜の朝は「卵かけごはん」
夜は「TQ研究会」  元気シールの不思議さの謎解き会。前回から近所の「気の達人」
が参加するようになりがぜんおもしろくなった。

火曜日は「書の会」
大塚・江戸一で、出会わなかったら、この会は始らなかった。

水曜日・木曜日は
「卒啄珈琲塾」と「無茶しぃの会」
両方を受ける人もでてきた。午前中は珈琲の焙煎の薫りにつつまれ、午後は
煎茶の薫りを楽しむ。
掛け軸は、「金豊樹」を飾ってある。愛知の尾西の金豊舘を思い出した。久保さんの
器をたくさん使っている名店。今ごろ「あゆ」が最高に美味い!