天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

世界記憶遺産・・・

2015年10月16日 20時41分10秒 | 日記
 先日、南京大虐殺関係の資料が世界記憶遺産に登録された事について日記に書きました。
 その時、同時にシベリ抑留の資料が登録されましたが、
 これについては、ロシアから抗議が出ていないと書きましたが、
 昨日、ロシア政府は、ユネスコの「政治利用」だとして
 登録の撤回を求める方針を固めた事が報じられています。
 どうやら、日本がシベリア抑留関係の資料を申請した時から抗議していたようです。

 世界記憶遺産は、1997年から登録が始まっています。
 歴史的記録物は、消滅する可能性が高いので、
 これを保存し、デジタル化によって、全世界の人が見られるようにするものです。
 従って、歴史的出来事自体を登録するものではなく、
 歴史的出来事を検証できる記録物が対象です。
 当然の事ながら、捏造に関しては十分調べた上で登録しているのだと思います。

 南京大虐殺の資料の登録が決まってから、
 自民党では、ユネスコに対する分担金を見直すよう決議を行いました。
 今日の報道では、民主党も同調するような動きです。
 だいぶ強気な対応だなぁと思っていたのですが、
 ユネスコに対する分担金は、
 既に最大の分担金率のアメリカが支払いを停止しているのですね。
 アメリカは、2011年ユネスコへのパレスチナの正式加盟に抗議するため、
 支払いを停止しています。
 この事を知っている人が言いだしたのかも知れませんが、
 組織についての問題と個々の登録に関する問題は質的に違うような気がします。
 いずれにしても、アメリカの支払い停止で財政的に苦しいユネスコに対して、
 分担金を人質に取って、自分の主張をごり押ししようとするのは、
 テロ国家と同じような感じがしますが、どうなのでしょうか。
 改めて書きますが、日本はこんなにレベルの低い国だったのですね。

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記帳・・・

2015年10月15日 20時01分13秒 | 日記
 芸術の秋だからなのでしょう、色々なサークルの作品発表会などが行われています。
 多少仕事絡みでもあるのですが、
 時間があるとそのような発表会を覗く事にしています。
 写真、絵画、書など様々なものがありますが、素晴らしい作品も多いですね。

 様々な作品を見せて頂くのは楽しいのですが、
 困るのが記帳を求められた時です。
 僕はこれまで習字を習った事がありません。
 小学校で習字の時間があったはずですが、墨を擦るだけで終わったような気がします。
 中学の時にもあったような覚えがあるのですが、
 今以てキチンと筆が使えません。
 筆で書かなくてはならない時は、
 「筆を持つと手が震える病気なので」と誤魔化しています。

 写真や絵画などは、ボールペンなりサインペンが置いてある事が多いですから、
 酷い字ではありますが、何とか書く事が出来ます。
 一番困るのは書です。
 ボールペンを置いていてくれる時もありますが、
 ほとんどが筆ばかりで、よくて筆ペンと言った感じが多いです。
 増して、受付をしている人はそれなりに習っている人だと思いますので、
 その目の前で書くのは心理的なプレッシャーを受けます。
 先日も某女子高の書道部の展覧会に入ってしまいました。
 写真部や美術部と合同だったので、気が付かなかったのですが。
 写真部では署名しましたので、書道部で署名しない訳にもいきません。
 更に悪い事に置いてあったのは筆ばかりです。
 可愛らしい女子高生の前で、何とか住所と名前を書きましたが、
 顔から火の出る思いでした。

 これから書を習うと言う選択肢もあるかも知れませんが、
 上達までには時間が掛かりそうで、始める気になれません。
 仕方ないので、恥を忍んで覗いて歩く事になりそうです。

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10月14日・・・

2015年10月15日 19時59分21秒 | 日記
 3連休の直後ですが、今日は仕事を休みました。
 自治医科大学主催の献体や病理解剖等で協力した人の慰霊祭があり、
 招待されたので、これに行って来ました。

 もう何回か書きましたが、
 同居人は、治る見込みがなくなり、緩和ケアへの転科を決めた後、
 主治医に、死後身体を解剖して、卵巣癌の研究に役立てて欲しいと申し込んでいました。
 僕も知らない内に一人で決めた事なのですが、
 やはり病気を憎む気持ちが強かったからなのだと思います。
 主治医も、本当に強い人ですねと驚いていました。

 自治医大の緩和ケアも満床で空き待ちの状態だった事もあり、
 僕たちの事も考えて、自宅近くの済生会病院への転院を医師から勧められました。
 同居人は、この話があった時、自治医大で世話になったのだから、
 自治医大の研究に貢献したいと転院を渋っていました。
 主治医に確認したところ、解剖は自治医大でも可能だとの話だったので、
 一応彼女も転院を了解し、その準備や手配なども行いました。
 実際に移送する1時間ほど前になって、
 同居人の容態が急速に悪化し、危篤状態に陥り、そのまま逝ってしまいました。
 今にして思うと、転院を勧めた事が彼女の命を縮めたのではないかと
 悔やむ気持ちがあります。

 自治医大へは、検査の時や入退院などで同居人を乗せて、
 あるいは入院中の様子を見に行った時など、何度も車で自治医大まで行きました。
 今日はどうしようかとも思ったのですが、どうも車の運転も辛いような気がしたので、
 幸い天気も良い事から電車にしました。
 彼女も長男も慣れない夜道の運転を心配してくれていたので、
 疲れを感じた時などは電車で行った事もありました。

 慰霊祭は、自治医大近くの龍興寺で行われました。
 自治医大駅からは、マイクロバスが出ていました。
 駅から自治医大に寄って、更に人を乗せて行きましたが、
 自治医大に近づくに従って、色々な思いがこみ上げて来ました。

 慰霊祭は盛大なものでした。
 献体や病理解剖などを受けた人は昨年の9月からの1年間で211名いたそうです。
 その遺族ばかりでなく、医大の学生達や大学の関係者も参列していました。
 半鐘が鳴って開始を告げられ、僧侶が3人ほど入堂し、
 梵鐘が鳴って慰霊祭が始まりました。
 自治医大の学長の挨拶があった後で、
 それぞれの方の名前の呼び上げがあり、当然ですが同居人の名前もありました。
 僧侶の読経の最中に、焼香がありました。
 学生の代表や献体を登録した人の会の代表の方などの挨拶がありましたが、
 その最中、更に色々な事を思い出していました。
 出席者の中に、同居人と仲の良かった近所の奥さんがいました。
 友人の付き添いで来たとの事でしたが、彼女と少し話していて、涙ぐんでしまいました。

 済生会で逝ったとしたら、このような慰霊祭があったのだろうかと思い、
 自治医大で逝きたかった同居人の思いの正しさを感じたような気分で帰って来ました。

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コンピュータ将棋・・・

2015年10月13日 20時12分35秒 | 日記
 情報処理学会は11日、
 「コンピュータ将棋『あから』強化推進委員会」プロジェクトの
 終了を宣言したと報じられています。
 同プロジェクトは、コンピュータ将棋でトッププロ棋士に勝つことを目指すもので、
 情報処理学会の創立50周年(2010年)を記念してスタートしたプロジェクトです。
 情報処理学会が2010年4月、日本将棋連盟に“挑戦状”を送ったことで口火を切り、
 2010年10月11日に清水市代女流王将(当時)との対戦が行われ、
 その後も数々の対戦が行われて来ました。
 その結果、コンピュータ将棋が互角以上の結果を残し、
 「既にコンピュータ将棋の実力はトッププロ棋士に追い付いている」との分析結果から、
 情報処理学会が「事実上プロジェクトの目的を達成した」と判断したとの事です。

 コンピュータ将棋では、プロ棋士5人と対戦する電王戦が有名ですが、
 今年4月11日に行われた、
 阿久津主税 八段とコンピュータソフトのAWAKEの対戦では、
 開始からわずか49分、21手で阿久津八段が勝ちました。
 いわゆるハメ手と言う手を使ったもので、
 コンピュータの弱点を研究した結果なのかも知れません。

 学会としての研究は終了しますが、その後コンピュータと棋士との対戦がどうなるのか
 僕は分かりません。
 多少なりとも将棋好きの僕としては、やはり人間同士の対戦の方が良いと思います。

 昨年末、イギリスの天才物理学者のスティーヴン・ホーキング博士が、
 これ以上の人工知能の開発は、「人類を滅ぼすことになるかもしれない」と警告して、
 今も大騒ぎになっています。
 人工知能の発達のスピードは人類の進化よりも遙かに早く、
 やがてはSF映画の「ターミネーター」のような世界が出現し、
 人類を滅ぼすとするものです。
 このホーキング博士の予言に対して、賛否両論がありますが、
 コンピュータ将棋に関する限り、僕はこれ以上の開発は必要ないような気がします。

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ワールドカップラグビー・・・

2015年10月12日 18時38分09秒 | 日記
 ワールドカップラグビーの予選リーグは、
 一昨日スコットランドがサモアを下して、日本のベスト8進出はなくなりました。
 今朝方行われた日本対アメリカ戦は、28対18で日本が勝ちました。
 僕は起きられなくて見ませんでしたが。

 次のワールドカップは2019年日本で開催されます。
 この開催が決まった時、本当に大丈夫かと思いました。
 今大会まで、日本は1991年の第2回大会でジンバブエに勝っただけで、
 24戦1勝21敗2引き分けでしたから当然だと思います。
 日本で開催しても、また予選で1勝も出来なかったら面目ないだろうと思った次第です。

 今大会の開催前に対戦相手を見た時、勝てるとすればアメリカかなと思いました。
 それが第一試合の南アフリカに接戦の上勝って、世紀の番狂わせと言われました。
 次のスコットランド戦には大敗してしまいましたが、
 サモア戦に快勝して、今朝のアメリカ戦にも勝ちました。
 南アフリカ、スコットランドと3勝1敗で並んだ訳ですが、
 トライ数、惜敗のポイントで両国が上回り日本は残念な結果になりました。
 これまで予選で3勝したチームが決勝トーナメントに進めなかった事はないそうで、
 日本は最強の敗者と呼ばれているとの事です。
 とにかく日本はよくやったと思います。

 日本チームと言う割に外国人が多いと思われる方もいると思います。
 出場する選手の条件としては、
 ・出生地が日本
 ・両親、祖父母のうち一人が日本出身
 ・日本に3年以上継続して居住
 の条件を満たせば良いようです。
 国際化が進んでいますから、時代の流れなのでしょうね。
 今回の結果で、次の日本での大会も楽しみになりました。

 今日は良い天気になりました。
 午前中は、洗濯をしたり、一昨日パスした掃除をしたりしてノンビリと過ごしました。
 3日間休むと、さすがにリフレッシュ出来ますね^^

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南京大虐殺・・・

2015年10月11日 18時22分38秒 | 日記
 今日は、朝から雨の降る天気でした。
 午前中、お袋の所に行き、その帰りに県立美術館に寄って、
 栃木県の芸術祭を観て来ました。
 洋画・彫刻・版画の部門の展示が行われています。
 多くの人が出品しています。
 趣味で絵を描いたりする人の多さに驚きました。

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、9日(日本時間10日未明)、
 世界記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺文書」を登録しました。
 世界記憶遺産は歴史的に貴重な資料の保存などを目的に
 1992年に始まったユネスコの事業で、
 建造物や自然が対象の世界遺産、伝統文化や習俗が対象の無形文化遺産と並ぶもので、
 記憶遺産は古文書や絵画、映像や音楽などが対象になります。
 これまでフランス人権宣言やベートーベンの自筆楽譜など301件が登録されています。

 南京大虐殺は、これまで色々な議論が行われて来ました。
 中国が主張するように犠牲者30万人以上と言う説から、虐殺はなかったとの説まで、
 様々な説が出され、激しい論争が続いて来ました。

 僕は詳しくは分かりませんが、
 南京攻略戦が、かなり補給線が伸びきった、無理な作戦だったので、
 無力化した兵を捕虜と出来なかった事や、中国のゲリラ戦に手を焼いて来た経過から、
 ゲリラ兵(便衣兵と言いますが)の殺害や見極めのつかない一般人の虐殺が
 その数は分かりませんが、あったと考えています。
 そして、抵抗できない人を殺害する事は人数に係らず、
 虐殺以外の何物でもないと思っています。

 今回のユネスコの認証に対して、
 菅官房長官は10日、「南京大虐殺文書」の登録について
 「わが国の懸念がユネスコ関係者に十分理解されず登録されてしまったことは
  極めて遺憾だ。わが国として、ユネスコ事務局との協力のあり方について
  見直しを検討しなければならない」と述べたと報じられています。
 これに対し、中国外務省の華春瑩・副報道局長は10日、
 日本政府の非難に対しては「歴史を直視したがらない誤った態度だ」と反論し
 「中国にとやかく言ったり、ユネスコの正常な業務を妨害したりするのを直ちにやめる」
 よう求めたと報じられています。

 菅官房長官の談話は産経新聞、華副報道局長の談話は時事通信の記事ですが、
 両者を対比してみると、どちらが大人の対応か分かると思います。
 ちなみに、今回日本から申請していたシベリア抑留の記録も認められていますが、
 ロシアから特に抗議があった訳ではなさそうです。
 日本は昨年度、ユネスコに対し、
 加盟国の中で2番目となる約37億円の分担金を支払っており、
 外務省内からは「ユネスコとの協力見直しをしないといけない」との声が
 上がっているとも報じられています。
 日本は、こんなにレベルの低い国だったのですね。

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朝寝・・・

2015年10月10日 18時29分16秒 | 日記
 昨夜、片付けなどをして寝たのは午前0時でした。
 今朝目が覚めたのは午前6時でしたが、今朝は寒かったですね。
 小用に起き、余りにも寒いので、また寝床に戻りました。
 起きるかどうか考えている内にまた寝てしまい、起きたのは午前8時30分でした。
 たっぷり寝た感じがして、疲れが取れたような気がします。
 たまには朝寝も良いですね。

 今日は夏物を仕舞って、冬物と交換して、家の掃除でもしようと思っていました。
 12日も特に用事がなさそうなので、
 掃除は12日でも良いかと思い、衣類の交代だけにしました。
 朝寝坊して午前中の稼働時間が短くなった事もあるのですが、
 衣類の交換だけで午前中一杯掛かってしまいました。
 もちろん、他にも多少片付けをしましたが^^

 新しいランチパスポートが始まっているので、
 これを使ってお昼を食べに行き、そのままパチンコ屋に行きましたが、
 余り長い時間いる事が出来ず、すごすごと帰って来ました。
 その後、本を読んだりしてノンビリ過ごしましたが、
 朝寝のせいなのでしょう、楽しみの昼寝が出来ませんでした。

 朝寝と言うと「三千世界の鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい」を思い出します。
 高杉晋作が作ったと言われる有名な都都逸です。
 意味は諸説あるようですが、「主」は女性から男を指す言葉ですから、
 高杉は女性の気持ちを詠んだのでしょう。
 僕もこんな事を言われてみたいです^^
 
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福島県へ・・・

2015年10月09日 19時28分39秒 | 日記
 日記が2日ほど空いてしまいました。
 一昨日から仕事で福島県に行っていました。
 昨日は6時前には帰宅したのですが、色々な片付け物などをしていました。
 これまでは、片付け物はいつの間にか済んでいたのですが。
 そんな事で、疲れた事もあったので、日記は休みました。

 福島県には、僕の所の職員の中で考古学の専門家が1名支援に行っています。
 福島県は色々な復興の工事が進んでいます。
 工事などを進めるに当たって文化財の発掘調査が法律で義務付けられていて、
 そのために専門家が必要になる訳です。
 特に福島県の相馬市辺りから南側の海岸近くは、製鉄の遺構が数多く残っています。
 海岸の砂に多くの砂鉄を含んでいるので、
 それを元に奈良時代・平安時代にはかなりの製鉄が行われていたとの事です。
 山形県から来ていた専門家は、日本海側の海岸の砂は白いけれど、
 太平洋側のは黒いと言っていました。

 製鉄の方法など興味のある方は下記をご参照下さい。
 http://www.mahoron.fks.ed.jp/kaisetsu/14_tetsu.pdf#search='%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C+%E8%A3%BD%E9%89%84+%E9%81%BA%E8%B7%A1'

 製鉄関係の遺跡は丘の上にある事が多く、一昨日見せてもらった遺跡も
 丘の上に炉があったようでした。

 発掘現場に行く前に、相馬市の松川浦に連れて行ってもらいました。
 東日本大震災の時には30mを超える津波が押し寄せた所です。
 今は、海岸線の道路や建物なども復旧されていて、
 あの時の傷跡は表面的には消えている感じでした。

 その他、平安時代の住居跡の遺跡や桜井古墳、中村城などを見せてもらい、
 福島市に戻って泊まりました。

 昨日は、白河市にある福島県文化財センターに行って、色々見せてもらいました。
 縄文時代の住居から室町時代の砦まで、建物が復元されていました。
 屋内の展示は、昭和40年代から縄文時代まで、歴史を遡るように8つのブースに別れ、
 それぞれの時代の食卓を中心に紹介していて面白いと思いました。
 また、出土された遺物を展示し、それの使い方などが模型で示されていました。
 更に、福島県内で奈良時代から平安時代に掛けて盛んだった製鉄所の模型や
 遺跡の調査から発掘の様子を示す模型も面白いと思いました。

 そこから、南湖近くのラーメン屋で美味しいラーメンを食べて、
 南湖公園にも足を伸ばしました。
 南湖公園は3年前のゴールデンウィークに同居人と行きました。
 その時には壊れていた鳥居なども復元されていました。

 更に白河市内の小峰城の復旧現場にも行って来ました。
 小峰城は、やはり東日本大震災の時に石垣が崩壊しました。
 その石を1個ずつ場所や再使用出来るか確認して、
 出来るだけ元の場所に戻すような復元を行っています。
 気の遠くなるような作業の話を聞きながら、城の石垣の構造なども見せてもらいました。

 話を聞きながらだったので、余り写真は撮れませんでしたが、
 それでも一応撮って来ましたので、宜しければご覧下さい。
 http://photozou.jp/photo/album/2882708

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TPP大筋合意・・・

2015年10月06日 18時29分02秒 | 日記
 昨夜、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の閣僚会合で、
 加盟12カ国は大筋合意に達しました。
 僕は今回も合意に至らなければ良いと思っていたのですが、
 残念な結果になりました。
 今年6月に、
 アメリカで政府に強力な交渉権限を与える法律(TPA法)が成立し、
 やがてはこの日が来るだろうとは思っていましたが。

 TPPについては、輸入品の価格が下がり、
 関税が下がる事で輸出がしやすくなるなど、
 多くのメリットが報じられていますが、
 僕は国そのものを揺るがしかねない問題を含んでいると思います。

 1つは、TPPによって大きな影響を受ける農業です。
 これまで日本の農業は、食糧を生産する産業としてだけではなく、
 国土や環境の保全など金銭に替えられない役割を担って来ました。
 今でも多くの地方では、産業の中心です。
 それが外国との競争によって、担い手が離れる事になると、
 日本の国土が損なわれるのではないかと思います。

 もう1つは、いわゆるISD条項の問題です。
 ISD条項というのは、「国家と投資家の間の紛争解決」という意味で、
 要するに企業などの投資家を保護するためのルールです。
 例えば、外国資本が、遺伝子組換の表示義務によって損害を蒙ったとして
 ISD条項を発動し、裁定機関に訴える事が出来ます。
 裁定機関が外国資本の主張を認めると、
 国はこの資本に対して賠償の義務を負わされる事になります。
 この裁定機関は、世界銀行の傘下にある投資紛争国際解決センターです。
 世界銀行総裁はアメリカ出身者が就任する事が暗黙の了解事項です。
 世界銀行の出資割合が1番高いのもアメリカですから、
 発言力もありますので、当然裁定もアメリカ有利になる事が予想されます。

 TPPについて、これまで報道されて来たのは、
 バナナの叩き売りのような数値の交渉がほとんどでした。
 交渉の詳細を公表しない密室で行われて来たとの印象が拭えません。
 アメリカにおいてすら、
 議会の関与を封じるため上記の法律を成立させました。
 国民に知らせずに他国と交渉を行う事自体が異常のような気がします。
 既に国内においては、TPP交渉差止・違憲訴訟が提訴されていますが、
 この訴えが認められる可能性は低いと思います。

 TPPはまだ大筋合意しただけで、各国が批准しないと発効しません。
 アメリカ国内においても、かなり批判が出ているようです。
 日本では、歓迎の声ばかりが報じられていますが、
 もう少し実質的な影響を冷静に分析する必要があると思います。

 僕の偏見かも知れませんが、
 アメリカの政策は、他国を食い物にして自国の大企業の権益を守るもので、
 日本の経済界が推し進めようとしている施策は、
 企業の利益追求ばかりで、国や国民の生活を考えないものだと思っています。


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図書館・・・

2015年10月05日 20時33分42秒 | 日記
 先月9月3日の日記で、佐賀県武雄市の図書館の事について書きました。
 この図書館を運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の
 2番目の図書館が神奈川県海老名市の図書館で、今月1日からオープンしました。
 CCCが運営するTUTAYAからツタヤ図書館と呼ばれているようです。
 この海老名市の図書館では、
 聖書の「出エジプト記」が「旅行」のジャンルに分類されているとか、
 「伊勢物語」や「奥の細道」のいくつかが同様に「旅行」に分類されていたり、
 実際の書棚でも、国内旅行の中国・四国地方カテゴリに
 中国の漢詩やイザベラ・バードの「中国奥地紀行」が並んでいるとの事です。
 更に産経新聞の報道によると、
 タイ・バンコクの飲食店や性的サービスを提供する風俗店を紹介するガイド本などが
 所蔵されているとの事です。
 実際に行った人の体験記が写真入りで載っていますので、ご覧下さい。
 http://togetter.com/li/881393
 ここまで来ると、CCCには図書館を運営する基礎的な能力がないと
 言わざるを得ないと思います。
 昨日愛知県小牧市では、
 CCCと連携した図書館建設計画の賛否をめぐる住民投票が行われ、
 反対が賛成を上回ったとの事で、小牧市民は妥当な結論を出したと思います。

 公立では融通が利かなくて利用者本位ではなく、民間企業ならばサービスが行き届くと
 一般的に言われています。
 地方自治体など公的なセクターが、
 利用者本位のサービスを提供する姿勢が欠けていた事は否定できません。
 しかし、だからと言って民間活力の導入の美名の下に、
 図書館を能力もなく自社の事きり考えない民間企業に丸投げする事は、
 本末転倒だろうと思います。

 最近のドイツのフォルクス・ワーゲン社の偽装問題にも見られるように、
 世界的な有名企業でさえ、違法な事を行うのですから、
 性善説で民間企業を見て白紙委任するのは、いけないのでしょうね。

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