11月29日、アメリカ空軍の輸送機オスプレイが、
鹿児島県の屋久島沖に墜落し1人が死亡した事故では、
乗員8人のうち、残る7人の行方はまだ分かっていないようです。
オスプレイの飛行に関しては、危惧する声がありましたが、
その危惧が当たってしまった訳です。
政府は29日、この事故を不時着水と位置付けました。
アメリカ側から、
「最後までコントロールを試みていた」との説明があったとの事で、
アメリカ軍も「不時着水」の用語を使っていたようです。
既にその時点で、
機体が火を噴いた状態だったとの目撃情報も報じられていました。
因みに、墜落は機体のコントロールを失ったケースで使用するのに対し、
不時着や不時着水はコントロールを失わず、
パイロットの意思で降りた際に使っています。
この用語の問題、旧日本軍では、
撤退を転進と呼び、日本軍部隊が殲滅された事を玉砕と呼んでいましたが、
軍人の発想は変わらないのかと思いました。
宮沢博行防衛副大臣は、記者団に
「最後の最後までパイロットは頑張っていたということだ」と、
まるで見て来たような話をしていました。
この事故について、アメリカ軍は不時着水から墜落に言葉を改めたようで、
これに合わせて、政府は墜落と使い始めました。
オスプレイには、主としてアメリカ空軍が運用するCV22と、
主として海兵隊が運用するMV22があるとの事です。
防衛省は30日午前、アメリカ軍側に対し、
安全が確認できるまでの間は飛行を中止するよう要請しました。
アメリカ空軍はCV22の運用を停止したようですが、
海兵隊のMV22は運用していて、
今回の事故の捜索などで飛来しているようです。
MV22ならば大丈夫かと言うと、そうでもなさそうで、
2016年12月に沖縄県名護市沖で不時着水したオスプレイは、
MV22ですし、
昨年、アメリカ国内で乗員5名が死亡する事故を起こしています。
漠然とした印象ですが、オスプレイは危ないような気がします。
海上保安庁や自衛隊は事故発生直後から、
巡視船や護衛艦で要救助者を捜しているほか、
機体の捜索も行っているようです。
一般的に日本国内で犠牲者が出た航空機事故は、
業務上過失致死容疑などで日本の捜査機関が捜査しますが、
日米地位協定の合意議事録では、米当局が同意した場合を除き、
捜査権限がない事になっています。
日本では、原因究明は出来ないようです。
なお、明日は所用により日記など休ませて頂きますので、
お含み置き下さい。
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