天然居士の独り言

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リバー・・・

2024年03月18日 19時44分05秒 | 日記
 映画も観ていますが、本も読んでいます。
 良い本だと思う作品もありますし、
 読まなければ良かったと思う本もあります。
 先日も書きましたが、
 鎌倉幕府の歴史書である「吾妻鏡」も少しずつ読んでいますが、
 ここ3日ほど集中的に読んでいたのが、奥田英朗さんの「リバー」でした。
 2022年に刊行されたミステリーで、単行本で650頁の分厚い本でした。

 奥田さんの本は、しばらく前から読んでいて、好きな作家の一人です。
 最初に読んだのが、2000年5月に読んだ「最悪」だったと思います。
 どうしようもない生活を送る人々を描いていた小説でした。
 その後、2010年に「サウスバウンド」を読んで嵌りました。
 「ララピポ」のように下ネタだらけの本もありますし、
 「向田理髪店」のように地方に目を向けた作品もあります。
 直木賞を受賞した「空中ブランコ」は、
 常識外れの精神科医が主人公の連作短編でした。
 「純平、考え直せ」のようにSNSの状況を使った作品もあります。
 また、「オリンピックの身代金」のように、
 1964年の東京オリンピックを題材にして、
 その当時の社会を描いた小説もありました。
 同じように、
 吉展ちゃん事件を思わせる事件を描いた「罪の轍」も素晴らしかったです。

 今回読んだ「リバー」は、栃木県と群馬県にまたがる渡良瀬川の河原で、
 若い女性が全裸遺体で発見される殺人事件が10年前に2件起こります。
 10年後またそれと同じような事件が
 2件起こった事を描いたミステリーです。
 栃木県警と群馬県警の刑事たち、10年前の元刑事と被害者の父親、
 大手新聞社の若い女性記者などが、事件を追及して行きます。
 大変面白い作品でした。

 栃木県と群馬県にまたがる事件としては、
 今以て解決していない連続幼女殺人事件がありますが、
 奥田さんは、この事件をヒントにしたのかも知れません。
 とにかく、久しぶりに読み応えのある本でした。

 今日の大相撲、尊富士が今場所好調の小結阿炎を下し、
 大の里は、関脇の若元春を馬力で寄り切りました。
 両方とも素晴らしい内容だと思いました。
 明日は、この2人の取組があります。
 楽しみにしています。

 今日から春の甲子園も始まりました。
 初日3試合の内2試合が延長タイブレークになりました。
 こちらも目を離せないですね。

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