映画も観ていますが、本も読んでいます。
良い本だと思う作品もありますし、
読まなければ良かったと思う本もあります。
先日も書きましたが、
鎌倉幕府の歴史書である「吾妻鏡」も少しずつ読んでいますが、
ここ3日ほど集中的に読んでいたのが、奥田英朗さんの「リバー」でした。
2022年に刊行されたミステリーで、単行本で650頁の分厚い本でした。
奥田さんの本は、しばらく前から読んでいて、好きな作家の一人です。
最初に読んだのが、2000年5月に読んだ「最悪」だったと思います。
どうしようもない生活を送る人々を描いていた小説でした。
その後、2010年に「サウスバウンド」を読んで嵌りました。
「ララピポ」のように下ネタだらけの本もありますし、
「向田理髪店」のように地方に目を向けた作品もあります。
直木賞を受賞した「空中ブランコ」は、
常識外れの精神科医が主人公の連作短編でした。
「純平、考え直せ」のようにSNSの状況を使った作品もあります。
また、「オリンピックの身代金」のように、
1964年の東京オリンピックを題材にして、
その当時の社会を描いた小説もありました。
同じように、
吉展ちゃん事件を思わせる事件を描いた「罪の轍」も素晴らしかったです。
今回読んだ「リバー」は、栃木県と群馬県にまたがる渡良瀬川の河原で、
若い女性が全裸遺体で発見される殺人事件が10年前に2件起こります。
10年後またそれと同じような事件が
2件起こった事を描いたミステリーです。
栃木県警と群馬県警の刑事たち、10年前の元刑事と被害者の父親、
大手新聞社の若い女性記者などが、事件を追及して行きます。
大変面白い作品でした。
栃木県と群馬県にまたがる事件としては、
今以て解決していない連続幼女殺人事件がありますが、
奥田さんは、この事件をヒントにしたのかも知れません。
とにかく、久しぶりに読み応えのある本でした。
今日の大相撲、尊富士が今場所好調の小結阿炎を下し、
大の里は、関脇の若元春を馬力で寄り切りました。
両方とも素晴らしい内容だと思いました。
明日は、この2人の取組があります。
楽しみにしています。
今日から春の甲子園も始まりました。
初日3試合の内2試合が延長タイブレークになりました。
こちらも目を離せないですね。
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