天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

死刑・・・

2016年03月25日 20時21分12秒 | 日記
 昨日は職場の送別会があって、帰りが遅くなり、日記を休みました。

 僕の日記を以前から読んで頂いている方はご存知かも知れませんが、
 僕はかなり頑固な死刑廃止論者です。
 死刑制度は、事実上の廃止国を含めて約7割の国で廃止されています。
 グローバルスタンダードからすれば、死刑制度廃止は当然の事のような気がしますが、
 グローバルスタンダードの好きな自民党政権は、
 この点に関しては見ないふりをしているようです。

 今日、法務省は、女性5人を殺害した鎌田安利死刑囚(75)と、
 連続保険金殺害事件の吉田純子死刑囚(56)の死刑を執行したと発表しました。
 執行は昨年12月以来、約3カ月ぶりです。

 鎌田死刑囚は、無罪を主張していましたし、心身が衰弱しているとの報道がありました。
 吉田死刑囚は、主犯格とされた事は不満だったようですが、
 罪を認め贖罪の気持ちが強かったようです。

 先日来、宇都宮地方裁判所での裁判が全国的に注目されて来ました。
 2005年12月1日、旧今市市(現日光市)の吉田有希ちゃんが行方不明となり
 後に遺体で発見された事件の裁判です。
 物的証拠がなく、勝又被告の自白だけが唯一の証拠とされ、
 検察は状況証拠を積み上げて起訴した事件です。
 自白調書の信頼性を証明するため、
 7時間に及ぶ取り調べのビデオが証拠として提出され、
 その点でも特異な事件として報じられて来ました。
 裁判は、検察側が無期懲役を求刑し、弁護側は無罪を主張して結審し、
 来週の31日に判決が言い渡されます。

 3月18日に判決があった、神戸の小学校1年の女児の殺害事件では、死刑でした。
 被害者が1人であっても死刑判決が下る例が、
 裁判員裁判になってから多くなったように感じています。
 2012年10月に死刑が確定した光市母子殺人事件以来、遺族が死刑を求める例が多く、
 マスコミも情緒的な報道で、これを後押ししているような気がします。

 吉田有希ちゃんの事件では、無期懲役の求刑でしたが、
 しかし、遺族の方は、代理人弁護士を通じ、
 「死刑で、罪やつらさを忘れて楽になることすら許せない」との意見を発表しました。
 命を以て償うのではなく、一生を通じて罪を償わせようとする遺族の方の意向の方が、
 声高に死刑を叫ぶよりも、犯人を憎む気持ちが根深いような気がします。

 この事件、既に冤罪ではないかとの噂が出ています。
 検察の立証は無理を重ねている感じがしますし、
 弁護側の証人の殺害現場の状況が、被告の自白と異なる状況であるとの証言など、
 自白に合理的な疑いを感じさせます。
 どのような判決になるでしょうか?
 まさか死刑との判決は出ないと思いますが。

コメント
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