天然居士の独り言

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和解・・・

2016年03月04日 20時23分28秒 | 日記
 今日の午後、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って、
 国と沖縄県双方が訴えた裁判で、
 安倍総理大臣は、工事の中止を含む裁判所が示した和解案を受け入れました。
 沖縄県は、和解案を受け入れる方針をすでに裁判所に伝えているので、
 国と県との和解が成立する事になりました。

 普天間基地の移設計画を巡っては、
 国と沖縄県との間で3つの裁判が行われていますが、
 この内、沖縄県の翁長知事が、
 移設先の名護市辺野古沖の埋め立て承認を取り消したことに対し、
 国が知事の代わりに取り消しを撤回する代執行を求めた行政訴訟で、
 和解が成立する事になります。

 和解案では、国と沖縄県のとの間の裁判をすべて取り下げ、工事を中止した上で、
 国が、翁長知事が行った埋め立て承認の取り消しの是正を指示するよう求めています。
 そして、沖縄県側がこれを不服とする場合には、
 国の是正指示を取り消す裁判を起こし、この裁判の結果に双方とも従うとしています。
 併せてこの裁判の判決までに、
 国と沖縄県は、円満な解決に向けた協議を行うことなどが盛り込まれています。

 政府は当初、工事の中止は受け入れられないとしていましたが、
 安倍総理は、国と県とのいわば訴訟合戦が続くような事態は好ましくなく、
 対立が長引けば
 普天間基地の危険性の除去や移設計画の実現も危うくなりかねないとして、
 新たな和解案を受け入れる事としたと報じられています。

 確かに、国と沖縄県が3つもの裁判を行っているのは、異常な事態です。
 こうした事態の解決を目的に和解に応じるのは、良い事だと思います。
 しかし、あれだけ強硬手段をとって、移設工事を進めようとして安倍総理が、
 どうして今の時点で和解に応じようとしたのか、その理由が分かりません。
 沖縄県が和解を受け入れる意向を裁判所に伝えてあった事から、
 和解を受け入れないと国が不利になるとの事だったのでしょうか?

 辺野古への移設問題は、アメリカ軍の施設の移設ですから、
 日本の政府が勝手に、半分にしましょうなど言える訳ではありません。
 沖縄県側も移設阻止の方針が変わるとも思えません。
 お互い引く気配のないままでの協議です。
 まとまる事はないような気がするのですが。

 和解内容に従えば、また裁判になります。
 政権の考えに近い判事を配置しようとでもするのでしょうか?

コメント
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