天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

東京電力・・・

2012年03月08日 21時09分02秒 | 日記
 最近、東京電力からの電気の供給を止めて、
 PPSと呼ばれる特定規模電気事業者から、
 電気を購入する動きが強まっています。
 東京電力が、先頃企業向けの電気料金の大幅な値上げを申し入れた事から、
 この傾向に拍車が掛かったような感じです。
 今朝の下野新聞によると、県でも県の本庁舎と県立学校で、
 PPSから供給を受けることで、
 本庁舎は約100万円、県立学校は約3300万円を
 値上げによる負担額から圧縮できるとの事です。

 電力の自由化は、日本では、2000年から、
 2000kw以上の大規模需要家を対象に始まっていますが、
 2005年には50kw以上に引き下げられています。
 日本では、既存の電力会社の送電設備を借りなければならないため、
 余り普及しませんでしたが、かなり情勢が変わりそうです。
 入札をしても、応札するPPSがいないとの話も出ています。

 電力の自由化、僕はどうもその良し悪しが分かりません。
 しかし、どんどん東京電力からPPSにお客が逃げる事が良い事なのかどうか、
 どうも気になります。
 東電に利益を出させて、それで原発の後始末と被害を受けた人への補償を
 してもらわないといけないと思うのですが、
 値上げは反対、お客はどんどん減るでは、補償もできなくなるような気がします。
 これまで放漫経営で、資産があるとしても、それが無尽蔵とは思えません。
 福島原発の事故により、東電憎しの感情的な反応のようにも思うのですが、
 どうなのでしょう?
 料金値上げは反対、補償と廃炉の経費は東電がと言うのは、
 余りにも先の見通しがないように感じます。

 料金の値上げが、企業活動に与える影響は大きなものがあります。
 県の保有する施設全体で、2億9千万円になると、新聞には出ていました。
 それはそれで仕方のない事なのかも知れません。
 今回の事故を東電の経費だけで賄おうとするならば、
 東電管内の企業や住民が料金で負担する事になります。
 原子力に頼るエネルギー政策を進めて来た国にも負担する事になるとすると、
 全国民が税として負担する事になります。
 どちらが良いかと言えば、やはり後者なのでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする