天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

死刑囚・・・

2007年02月21日 22時03分00秒 | 日記
 昨日、宇都宮市で2000年6月に起こった、
 宝石店の放火殺人事件の上告審の判決が出て、
 篠沢一男被告の上告を棄却し、同被告の死刑が確定しました。
 店長をはじめ6人の女性が生きながらに放火され殺害された、
 極めて残虐な犯罪でした。
 宇都宮市の中心街での凶悪な犯罪に驚きました。
 今でもその事件のあった場所の前を通ると、あの事件の事を思い出します。

 篠沢被告の死刑確定によって、判決の確定した死刑囚が100人になりました。
 昨年は地裁・高裁・最高裁で45人に死刑判決が出て、20人が確定しました。
 死刑が確定した被告の数は、
 昭和46年以降、昭和63年を除いて1桁で推移して来ましたが、
 平成16年以降は3年連続で2桁になっています。
 20人に達したのは昭和39年以来との事です。
 更に2審で死刑判決を受けて上告している被告は、
 最高裁によると、19日現在46人との事です。

 それだけ凶悪な犯罪が多くなっているようにも見えますが、
 統計上は必ずしも、殺人などの凶悪犯罪が増えている訳ではないようです。
 裁判所の厳罰化の傾向が顕著になっています。
 従来ならば無期懲役が妥当と思われる裁判で、
 死刑が宣告される事が多くなっているようです。
 更に、上級審に行くに従って厳罰になって行くような傾向があります。

 「死刑廃止を推進する議員連盟」(亀井静香会長)や市民団体は20日、
 憂慮や抗議の声明を発表したとの事です。
 亀井会長は会見し
 「裁判官は凶悪事件を裁く前に、胸に手を当てて自分は神なのか問い直してほしい」と
 語ったとの事です。

 世論調査では、圧倒的に死刑存置論が優位に立っています。
 本当にそれで良いのでしょうか?
コメント
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