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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

2006-09-13 14:00:57 | 読書
図書館の書庫から出してもらう。
「!!!」
読みかけていた高村薫の「新リア王前巻」よりさらに分厚かった。

「占い師一家皆殺し事件」
犯行目的は、怨恨または金銭目的か
音道の今回の相方は、本庁捜査一課に所属の星野捜査補。
年も近いこともあり、初めの印象は「悪くない」だった・・・
捜査が進展しない中、銀行としては公にできなかった占い師の架空名義口座があったことがわかる。
星野との諍いから単独で銀行退職者宅を探している最中、声をかけてきた相手は数年前の引ったくり事件の被害者で、
先日も競輪場であった女性だった。
疲れてもいたし、薄幸の被害者に同情の気持ちもあったことからつい上がりこんでしまったその部屋は・・・

拉致、監禁された7日間。
助けに来ない仲間への怒り、いらだち、暴力への恐怖、あきらめ。
読み始めた時には、「凍える牙」のクールな音道でないのがつまらないと思っていたけれど、
心の動揺が上手く描かれていてページがどんどんすすんでいく。
分厚いと思った本だったが、あっという間に読み終えてしまった。
文句なしに面白かった!
これで3冊読んでしまったけれど、音道が活躍する本はまだあるのだろうか。

昨日曇ったり降ったりの天気で、室温が26度を超えることはなかった。
今日はさらに涼しい。
いよいよ読書の秋到来だ。

「鎖」 乃南アサ