MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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ソーヤーさん講演会

2007年02月16日 | 通訳研究

ソーヤーさんの講演会は無事終了。連続講演会の最終回にふさわしく沢山の参加者があった。ソーヤーさんが(公務員ということもあって)無料奉仕なので、通訳のほうも僕と鶴田さんと院生の佐藤さんで無料奉仕。近藤先生はじめ、大阪からは津田先生、神戸から松縄先生も参加された。小松(達也)先生などは国務省時代のIDカードを持参していた。実を言うと今日の講演会は実現が危ぶまれたのだった。ソーヤーさんがアメリカを発つころアメリカ東部は猛吹雪で、果たして飛べるのか飛べないのか、飛べても遅れに遅れるのではないか、間に合わないときは中止の告知をどうしようかなどと最後まではらはらさせられた。講演の内容は国務省言語サービス局の歴史と組織から入り、アメリカの外交通訳の歴史へと進む。特に幕末にタウンゼント・ハリスの通訳兼秘書で非業の死をとげたヒュースケンを詳しく扱っていた。(ヒュースケンは数年前のNHKの大河ドラマ『新撰組』にも登場、川平慈英が演じていた。ちなみにハリス役はマーティ・キーナート。「ヒュースケン逃げろ!」という回があった。)後半は外交通訳官の実際の仕事を具体的に紹介した。講演会のあとはソーヤー氏を囲んで8人で打ち上げというか慰労会(小松先生飛び入り)。明日は東京外国語大学で講演するので、通訳教育に関心のある人はぜひご参加を。要登録になっていますが、通訳用レシーバーの数の見当をつけるためですから、直接行っても入れると思います。