■先日紹介した『翻訳を学ぶ人のために』(世界思想社)が届いた。詳しい目次を紹介しているところがないので、主要目次だけでもここで紹介しておこう。「編者鼎談」翻訳とはクリエイティヴな作業である(安西徹雄・井上健・小林章夫)、「英文和訳から翻訳へ」(小林)、「発想を転換すれば、突破口が見えてくる」(安西)、「フィクションの翻訳」(柴田裕之)、「ビジネス翻訳」(村田寛)、「映像翻訳」(田中武人)、「翻訳で作られた近代日本語」(柳父章)、「第三の文学としての翻訳文学-近代日本文学と翻訳」(井上)、「翻訳家への道」(今野哲男)。もとより「翻訳研究」ではないし、一般書であって学術的な本ではないが、日本における「翻訳論」の水準を見るのに適している。(決してくさしているのではない。)
■日本には翻訳研究の受け皿となる学会がない。強いて言えばIJETという国際会議をやっているJATがそうかもしれないが、強い学術的な志向性を持っているとは言い難い。そこでいろいろ模索してきたわけだが、まもなく本格的な翻訳研究をめざすグループが立ち上げられそうだ。翻訳研究Translation Studiesは文学的な翻訳理論から言語学的翻訳理論、字幕翻訳、社会学的・歴史的研究、ウェブやゲームの翻訳、現代思想(ポストモダン、ポストコロニアル批評)まで、幅広い領域をカバーする。関心のある方は連絡して下さい。
■日本には翻訳研究の受け皿となる学会がない。強いて言えばIJETという国際会議をやっているJATがそうかもしれないが、強い学術的な志向性を持っているとは言い難い。そこでいろいろ模索してきたわけだが、まもなく本格的な翻訳研究をめざすグループが立ち上げられそうだ。翻訳研究Translation Studiesは文学的な翻訳理論から言語学的翻訳理論、字幕翻訳、社会学的・歴史的研究、ウェブやゲームの翻訳、現代思想(ポストモダン、ポストコロニアル批評)まで、幅広い領域をカバーする。関心のある方は連絡して下さい。